天授庵の概要
南禅寺の塔頭のひとつ。
1339年に南禅寺の開山である無関普門禅師を祀るために、南禅寺第十五世の虎関師錬が光厳上皇の勅許を得て建立しました。
応仁の乱などを経て衰退しましたが1602年に歌人でもあった武将の細川幽斎によって再興されました。
方丈襖絵は長谷川等伯によるものとして知られており国の重要文化財に指定されています。
境内では枯山水庭園と池泉回遊式庭園の2種類の庭園を楽しむことができます。
特に秋には紅葉の名所として著名で明媚な光景を堪能できます。
紅葉の最盛期には夜間特別拝観が行われ、ライトアップされ普段とは異なる幻想的な庭園を楽しむことができます。夜間特別拝観は、特に混雑するため注意が必要です。
また、2021年は夜間特別拝観が行われなかったため最新の情報をチェックしましょう。
天授庵で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】-
【夏】睡蓮、沙羅双樹、桔梗
【秋】★紅葉、桔梗
【冬】-
天授庵の見どころ
方丈(本堂)
天授庵の本堂。
1602年の再興の折に細川幽斎によって再建された杮葺きの建物で、現在は京都市指定有形文化財です。
建物内には桃山時代の絵師・長谷川等伯による襖絵が遺されており国指定重要文化財となっています。
通常非公開ですが特別公開の機会もあるので最新の情報を確認することをお勧めします。
方丈庭園(東庭)
「淵黙庭(えんもくてい)」と呼ばれる白砂と苔のコントラストが美しい枯山水の庭園。
苔に縁どられた石畳が特徴的で、菱形の切石が幾何学模様風に配置されていて整然とした美しさが魅力です。
紅葉の時期には白砂と紅葉の対比が美しく絵画的な光景が楽しめます。
書院庭園(南庭)
池を中心に構成された緑豊かな庭園で、池泉回遊式庭園と呼ばれています。
明治時代に大きな改修がありましたが、南北朝時代の特徴を残した古風な庭園として知られています。
紅葉のほかにも池の睡蓮や新緑など四季折々の光景が楽しめます。
天授庵の美しい庭園では、紅葉の時期に夜間特別拝観が行われます。
ライトアップされた庭園はひときわ美しく非日常の世界が楽しめます。
夜間特別拝観では昼間は立ち入れない建物内から庭を眺めることができるため、昼間とは異なる庭の魅力を発見できます。
天授庵の基本データ
◆住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町86-6
◆電話:075-771-0744
◆拝観時間:9:00~16:45(11/15~2月末は16:30)
◆休日:11/11午後と11/12午前 ※臨時で休む場合があるので事前確認要
◆ライトアップ:あり(秋期に開催) ※中止の年もあるので確認要
◆アクセス:京都駅から
・地下鉄東西線蹴上駅下車、徒歩約7分
・京都市バス5系統・岩倉行きで南禅寺・永観堂道下車、徒歩約10分
◆駐車場:あり(南禅寺駐車場を利用)
◆公式サイト:なし