実光院の概要
円仁の9代目の弟子寂源が天台声明を伝えるために建立した、大原の地にある天台宗の寺院。
一時衰退しますが応仁年間に復興され、大正時代に他の寺院との統合を経て現在の場所に移りました。
境内には契心園(けいしんえん)と旧理覚院庭園という2つの庭園があり、四季折々の野山の花や紅葉が美しいことで知られています。
旧理覚院庭園に植えられた不断桜は秋から春にかけて咲く珍しい桜で、秋には桜と紅葉の共演を楽しむこともできます。
客殿で抹茶を頂くこともできるので、開放的空間で庭園の四季を眺めながら飲む抹茶はまさに格別です。
通常の拝観料に300円追加すると茶菓付きになるのでおすすめです。
実光院で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】★不断桜(秋〜春)、八重桜、彼岸桜、白木蓮、源平枝垂桃、ツツジ、石楠花
【夏】紫陽花、水連、シャガ、杜若、
【秋】★紅葉、★不断桜(秋〜春)、紫式部、不要、桔梗、
【冬】★不断桜(秋〜春)、万両、千両、十両、一両、南天、侘助椿、ツクバネ、ヤブラシ
お花好きな方にぜひ訪れて欲しいスポットです
実光院の見どころ
客殿
大正10年(1921年)に建てられた建築で、本尊として地蔵菩薩坐像を安置しています。
床の間には天台声明関連の資料や楽器が展示されています。
また、欄間には江戸時代の狩野派の絵師による三十六詩仙画が飾られています。
茶菓付きの拝観コースを選ぶと客殿で抹茶を飲むことができます。
季節ごとに違った装いを見せる庭園を眺めながら抹茶を味わえるので、贅沢な時間を過ごすことができます。
庭園
客殿の南側にある契心園は江戸時代後期に作庭された池泉鑑賞式庭園で、心字池を三途の川に見立てて浄土を表現してものといわれています。
客殿の西側の旧理覚院庭園は昭和期に整備された池泉回遊式庭園で、庭木を低めに整えて大原の山々を借景にした開放的な庭園です。
いずれの庭園も山野草が美しく、石楠花、フクジュソウ、ダイモンジソウなどの花が季節ごとの装いを見せます。
不断桜
旧理覚院庭園には樹齢100年以上の不断桜という十月桜が植えられていて、秋から春にかけて花を咲かせます。
冬を越すため桜と紅葉や雪との組み合わせを見ることができ、ここでしか見られない光景を楽しめます。
茶室 理覚庵
昭和50(1975)年に実光院領の山林から木材を調達して建てた茶室。
建築に使われている木材は、ほぼ実光院の敷地内の山林から切り出して調達したもので建造されています。
実光院の基本データ
◆住所:京都府京都市左京区大原勝林院町187
◆電話:075-744-2537
◆拝観時間:09:00~16:00(季節により変更あり)
◆拝観料:大人500円(茶菓付き800円) 小人300円(茶菓付き600円)
◆休日:無休
◆ライトアップ:なし
◆アクセス(京都駅から):京都バス17/18系統大原行きで大原下車、徒歩15分
◆駐車場:なし
◆公式サイト https://jikkoin.com/