洛北の寺社

源光庵 genkouan

源光庵 悟りの窓l

源光庵の概要

源光庵 門2

 

貞和2(1346)年に臨済宗大徳寺2代・徹翁国師によって隠居所として開創された寺院。
その後に衰退しますが元禄7(1694)年に再興されて、その際に曹洞宗の寺院に改められました。
現在の本堂は元禄7年の再興の際に加賀の商人中田静家の寄進によって再建されました。
庭園が美しいことで知られていて初夏には新緑、秋には紅葉が美しく映えます。

 

本堂から庭園を望む窓は四角い「迷いの窓」と丸い「悟りの窓」とがあって非常に趣深い光景を望むだけでなく、禅の深い精神性を表わしています。

 

また、本堂の天井には伏見城の床板が転用されていて、戦に散った武士たちの血痕が今もなお生々しく残っています。
天井を見上げることで歴史の一端を垣間見ることができます。

 

源光庵で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】 -
【夏】★青紅葉
【秋】★紅葉
【冬】南天

 

源光庵の見どころ

庭園

源光庵 紅葉

 

北山を借景とした枯山水の庭園。紅葉の美しさは抜群で緑の刈込みとのコントラストが美しいです。他にも新緑や冬の雪化粧など四季折々の景観が楽しめます。

迷いの窓・悟りの窓

源光庵 丸い悟りの窓 四角い迷いの窓1

 

本堂から庭園を望む2つの窓。

源光庵 丸い悟りの窓 四角い迷いの窓

 

四角い窓は迷いの窓と呼ばれて人間の生涯を象徴していて、生老病死の苦しみを表現しているといわれています。

源光庵 四角い迷いの窓

 

丸い窓は悟りの窓と呼ばれていて、丸い形が大宇宙を象徴していて禅と円通の心を表すとされています。

源光庵 丸い悟りの窓1

 

2つの窓から望む庭、特に紅葉の庭が非常にフォトジェニックで撮影スポットとしても人気です。
窓の前で静かな時間を過ごすことで、人生を見つめる機会になるかもしれません。

血天井

 

本堂の天井板には多くの血痕が残されています。
これは伏見桃山城の床板の遺構で、慶長5(1600)年の伏見城の戦いの際に石田三成軍に敗れて自害した徳川家康軍の武士たちの血痕であるといわれています。
現在の本堂が再建された際に亡くなった武士の供養のために、源光庵に持ち込まれたといわれています。
天井を見上げると足跡や手形が残っている様子が分かり、当時の戦の生々しさがうかがえます。

 

 源光庵の基本データ

◆住所:京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町47
◆電話:075-492-1858
◆拝観時間:09:00~17:00(受付終了は16:30)
◆拝観料:大人400円(11月は500円) 小学生200円
◆休日:法要のある場合は拝観停止
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:市バス北1系統・6系統鷹峰源光庵前下車、徒歩約1分
◆駐車場:あり
◆公式サイト https://genkouan.or.jp/