東本願寺の概要
浄土真宗 真宗大谷派の本山の寺院で、ご本尊は阿弥陀如来、正式名は「真宗本廟」です。
慶長7年(1602年)に東本願寺の12代教如が徳川家康から鳥丸六条の寺地を与えられ建立されました。
西本願寺と東本願寺は元々は同じ浄土真宗でしたが、織田信長が石山本願寺に攻め入った石山戦争を機に分裂した歴史があります。
西本願寺から見て東にあることから「お東さん」と呼ばれ親しまれています。
境内は歴史的に立派な建物が多く、2019年に、御影堂(ごえいどう)をはじめとする6棟が重要文化財に指定されました。御影堂は世界最大級の木造建築物です。
名勝である渉成園(しょうせいえん)は、平安時代前期、光源氏のモデルとなった左大臣源融が営んだ六条河原院の旧蹟であるということから、「源氏物語ゆかりの地」とも言われます。
春は桜の穴場スポットと言われ、約50本の桜が植えられています。ひときわ目を引く立派な枝垂れ桜や、早咲きの桜もあるため、3月下旬ごろから鑑賞出来ます。
東本願寺で楽しめる花
【春】★桜
【夏】蓮
【秋】★イチョウ、紅葉、彼岸花
【冬】 –
東本願寺の見どころ
御影堂(ごえいどう)
親鸞聖人の御真影を安置しており、境内のほぼ中央に位置します。
正面76m、側面58m、高さ38mの規模をもつ世界最大級の木造建築です。
内陣、外陣に敷かれた畳を合わせると927畳にも及ぶ広さで、2019年に国の重要文化財に指定されました。江戸時代に4度の火災により焼失しており、現在の建物は明治時代に再建されたものです。
御影門は木造の山門としては世界最大級で、木造建築の二重門では日本一の高さと言われています。
阿弥陀堂
東本願寺の本堂にあたり、ご本尊の阿弥陀如来を安置しています。
現在の建物は、御影堂と同じく明治時代に再建されたもので、重要文化財に指定されています。
阿弥陀堂と御影堂は渡り廊下(重要文化財)で繋がっています。
内陣は「仏説阿弥陀経」の世界が表現され、天井から柱にいたるまで金色で装飾されています。
渉成園(しょうせいえん)
池泉回遊式庭園で、1936年、文人趣味溢れる仏寺庭園として、国の名勝に指定されています。
四季の花を楽しめる飛地境内(別邸)の庭園で、四季折々の変化に富んだ景観から「十三景」と称されます。
約16,000坪の広大な敷地に大小2つの池があり、茶室などの歴史的な建物と自然の美しさとを併せて体感できる庭園です。
春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と季節ごとに移り変わりゆく見事な景色が美しいです。
6月には蓮の花が南側のお堀に咲きます。
秋は夜の特別企画「月夜書屋」が実施され、書院の中にはさまざまな本が並びます。
秋の空気を感じながら本との出会いを楽しみ庭を眺める、そんなゆったりとした貴重な時間を過ごすことができます。
東本願寺の基本データ
◆住所:京都府京都市下京区鳥丸通七条上ル
◆電話番号:075-371-9181
◆拝観時間:3月~10月5:50~17:30 11月~2月6:20~16:30
◆拝観料:無料
◆休日:無休
◆ライトアップ:あり
◆アクセス:JR京都駅から徒歩7分/地下鉄 五条駅から徒歩5分/市バス 鳥丸七条から徒歩1分
◆駐車場:なし
◆公式サイト:https://www.higashihonganji.or.jp/