城南宮の概要
創建の年代は不明ですが、平安遷都の折に都の南に守護神として祀ったことに由来しています。
白河天皇が造営した鳥羽離宮の一部となったほか、のちに京都御所の裏鬼門を守る神として信仰を集め、以来方除けや厄除けの神としても信仰されます。
応仁の乱によって荒廃したのち江戸時代に復興され、幕末の鳥羽・伏見の戦いでは新政府軍が本陣を置いた場所でもあります。
平安初期から幕末までの長い歴史を刻む神社ですが、現在では京都五社巡りのひとつとして多く参拝客でにぎわいます。
また花の名所として人気が高く、源氏物語花の庭として知られる神苑ではしだれ梅や椿、藤など春の華やかな光景が見事です。
茶席では美しい庭園を鑑賞しながら抹茶を味わうこともできます。
城南宮で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】★枝垂れ梅、★椿、★ツツジ、★藤
【夏】★藤、青紅葉
【秋】紅葉
【冬】★椿、★枝垂れ梅
城南宮の見どころ
本殿
昭和時代に平安時代の神社建築の様式で再建された建物。
祭神として城南大神(八千矛神、息長帯日売尊、国常立尊)を祀っていて古くから方除けや厄除けの神として、また、近年では交通安全の神として信仰を集めています。
毎年7月には自動車の茅の輪くぐりが行われます。
神苑「楽水苑」
昭和から平成にかけて活躍した造園家・中根金作による作庭の庭園。
趣の異なる5つの庭で構成されています。鳥羽離宮の遺構とされるゆるい築山を中心に構成された「春の山」は平安、室町、桃山の各時代の様式を模した庭園。
城南離宮の庭園を模した各庭園がそれぞれの面白さを見せます。
「平安の庭」では春と秋に年中行事の曲水の宴が行われ、優雅な貴族文化を今に伝えます。「源氏物語花の庭」と呼ばれるほど様々な花が植えられていて、紅葉をはじめ季節ごとの美して花が楽しめます。
とりわけ2月下旬から咲く椿や枝垂れ梅、そして4月下旬ごろから咲く藤の花が見事で、その美しさは格別です。
楽水軒
庭園の間に建てられた茶室。
志納金300円で抹茶を味わうことができ、季節の花を眺めながらの抹茶は風情がありおすすめです。
城南宮の基本データ
◆住所:京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
◆電話:075-623-0846
◆拝観時間:境内自由 神苑は9:00~16:30(受付終了は16:00)
◆拝観料:神苑800円
◆休日:なし
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:
・市バス19系統で「城南宮前」下車、徒歩2分
・市営地下鉄南北線で「竹田駅」下車、徒歩15分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://www.jonangu.com/