長岡天満宮の概要
延喜元年(西暦901年)に菅原道真が太宰府に左遷された際に立ち寄り、名残惜しんだ場所として知られている神社です。
現在の本殿は、昭和16年(西暦1941年)に平安神宮から移築したもので三間社流造になっています。
境内の東に位置する八条ヶ池は、寛永(1638年)に八条宮智忠親王によって築造されたもので、日本の四季折々の花を楽しめます。
中でもキリシマツツジが咲き誇る4月下旬は、参道や八条ヶ池の一体が深紅に染まり名所になっています。
市民から「天神さん」と呼ばれており、文化事業の一環として4月下旬には「霧島コンサート」、8月下旬には「宵宮コンサート」が開催されます。
同コンサートはクラシックの生演奏に身近にふれる機会として、音楽好きの市民に親しまれています。
長岡天満宮で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】★霧島ツツジ、梅、桜
【夏】アヤメ、杜若、睡蓮(八条ヶ池)、花菖蒲、蓮(西池)、藤
【秋】紅葉
【冬】 -
長岡天満宮の見どころ
霧島ツツジ
約60mに渡って植えられている100株の霧島ツツジは壮観です。
樹齢は約170年と推定されていて、高さは2.5mを超えます。
霧島ツヅシが美しい京都の寺社は多いですが、長岡天満宮は別格です。
真っ赤な花が大迫力で楽しめるのは、ここだけと言っても過言ではありません。
4月下旬くらいから見ごろを迎えます。
八条ヶ池で楽しめる花たち
八条ヶ池では、四季を通じて様々な花が楽しめます
5~6月にかけて、杜若や花菖蒲が八条ヶ池に美しく咲きます。
睡蓮は、5月~8月下旬が見ごろです。
蓮は、7月に入ってから見ごろで下旬くらいまで楽しめます。
池の横には藤棚もあります。
平成生まれの大鳥居&江戸時代の石鳥居
正面玄関にあたる鳥居が地域のランドマークにもなっている総御影石製の「正面大鳥居」です。
平成10年(西暦1998年)に奉納されたもので総高9.75m、総重量は50tにもなります。
平成30年(西暦2018年)の大阪北部地震のあとで補修された柱の土台部分には、道真高が愛した紅梅・白梅の彫刻が施されています。
江戸時代から伝わる大絵馬
拝殿の左手に佇む「白梅殿(絵馬殿)」の四方の壁には巨大な絵馬がずらりと並んでいます。
こちらは旧絵馬堂に残されていた28点の絵馬の一部で、ほとんどが江戸時代に奉納されたものとされています。
現在絵馬というと手のひらサイズが一般的ですが、昔は大きく手の込んだ絵馬が祈願や成就のお礼として奉納されていました。
紅葉庭園「錦景苑」
錦景苑には地形を利用して滝が作られており、その滝の周りには約100本ほどのモミジが植えられています。
毎年11月下旬にはライトアップも行われ、闇夜に浮かぶ色づいた紅葉が池に映る様子は幻想的な空間になります。
長岡天満宮の基本データ
◆住所:京都府長岡京市天神二丁目15-13 長岡天満宮
◆電話:070-951-1025
◆拝観時間:4月~9月:9:00-18:00/10月~3月:9:00-17:–
◆拝観料:無料
◆休日:なし
◆ライトアップ:あり
◆アクセス:
・JR東海道線長岡京駅西口より徒歩20分(タクシー、バスあり
・阪急京都線長岡天神駅西口より徒歩10分(タクシー、バスあり)
◆駐車場:あり
◆公式サイト:http://nagaokatenmangu.or.jp/