洛中の寺社

本満寺 honmanji

本満寺 枝垂れ桜l

本満寺の概要

日蓮宗の本山で、ご本尊は十界大曼荼羅です。
「洛中法華二十一ヶ寺」および「日蓮宗京都十六本山」の一つに数えられる寺院です。
室町時代の応永17年(1410年)、関白・近衛道嗣の嫡子、日秀が朝廷より敷地3万坪が与えられ、六老僧の一人として知られる日持を崇敬開山として創建されました。
宝暦元(1751)年、35世日鳳が8代将軍徳川吉宗の病気平癒を祈り、それが大いに効果があったとされ、それ以降将軍家の祈願所になりました。
霊験あらたかな「出町の妙見さん」として親しまれ、開運、厄除け、招福を祈願する多くの人が訪れます。築地塀に囲まれた境内に、本堂、方丈、鐘楼などの諸堂が整備され、それを囲むように4つ塔頭寺院があります。

近年は桜の隠れた名所として、認知度が上がっており、方丈前の大きな枝垂れ桜は寺のシンボル的な存在です。
また、ソメイヨシノ、八重桜などの桜も楽しめます。
4月~5月頃には牡丹を楽しむことができ、タイミングが良ければ八重桜と牡丹を一緒に楽しめます。

秋の紅葉では、妙見宮わきの紅葉がひときわ美しく、11月中旬が見頃になります。
境内に紅葉と同じ時期に楽しめる山茶花が植えられており、ピンク色の八重の花で、紅葉とともに境内を彩ります。

 

本満寺で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】★桜、牡丹
【夏】 -
【秋】紅葉、山茶花
【冬】山茶花

 

本満寺の見どころ

枝垂れ桜

本満寺 枝垂れ桜

 

樹齢90年の力強い壮大な枝垂れ桜があり、名所として知られます。
国の名勝に指定され、東山区にある円山公園の「祇園枝垂れ桜」の姉妹樹です。
早咲きの桜で、見頃は3月下旬から4月上旬頃になります。
境内は無料で開放されています。

山中鹿之助(山中幸盛)の墓

境内奥の墓地には、出雲の優れた武勇の持ち主であった山中鹿之助の墓があります。
山陰の大名尼子氏に仕え、再興に生涯を捧げた戦国武将として知られ、「山陰の麒麟児」とも呼ばれていました。
尼子十勇士の筆頭に数えられる猛将で、「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に願ったエピソードは有名です。

妙見宮

西山門手前には妙見宮があり、妙見菩薩が祀られています。
妙見菩薩は、北極星と北斗七星を神格化した仏教の天部のひとつです。
本満寺は、京都市内の十二支の方角の寺院に祀られた妙見大菩薩「洛陽十二支妙見めぐり」の丑(北北東)にあたります。

 

本満寺の基本データ

◆住所:京都府京都市上京区寺町通今出川上ル2丁目鶴山町16
◆電話番号:075-231-4784
◆拝観時間:9:00~16:00
◆拝観料:境内無料
◆休日:無料
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:
・市バス 河原町今出川から徒歩6分/葵橋西詰から徒歩5分
・京都バス 河原町今出川から徒歩6分
・京阪電車鴨東線 出町柳から徒歩12分
・叡山電鉄叡山本線 出町柳から徒歩12分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://temple.nichiren.or.jp/5011024-honmanji/