首途八幡宮の概要
首途八幡宮(かどではちまんぐう)は、宇佐神宮から八幡大神を分霊したのが始まりと伝えられ、誉田別尊(応伸天皇)、比咩大神(神道の女神)、息長帯姫命(神功皇后)をご祭神としています。
元の名は「内野八幡宮」と言います。庶民からの信仰が篤く、天皇家からも深い信託を得ていました。
この地には、奥州と京で商いをし、伝説の商人と言われた金売吉次の屋敷があった場所で、承安4年、源義経は吉次の助けを借りて奥州平泉に赴きました。
その出発の際、ここで道中の安全を祈願していったと言われています。
「首途(かどで)」とは「出発」を意味し、この由来により「首途八幡宮」と呼ばれるようになりました。
このことをきっかけに、旅立ち、旅行の安全の神として信仰を集めるようになりました。
首途八幡宮は桃の名所と知られ、珍しい枝垂れ花桃を鑑賞出来ます。
また、境内は立派な百日紅(さるすべり)があり、夏から秋にかけて美しい赤い花を咲かせます。
首途八幡宮で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】★桃
【夏】百日紅
【秋】百日紅
【冬】-
首途八幡宮の見どころ
桃の花
珍しい枝垂れ花桃があり、一本の木で、白と赤の花をつけます。
赤、桃色、白の花を楽しむことができ、「源平枝垂れ桃」と呼ばれる桃があります。
紅白の桃を源氏と平氏に見立てられており、源義経とのゆかりを感じられます。
ボリューム感のある花つきで、見応えがあります。
鳩の神社
八幡宮の神の使いは鳩。古代より崇敬されているので、至る所に鳩のマークが確認出来ます。
鳥居、手水鉢、本殿の屋根、絵馬、お守りにも鳩のモチーフがあり、境内の鳩を探しながら歩くのも楽しみのひとつです。
本殿
本殿は小高い丘の上にあり、くねくねとした階段を上っていくのですが、立体感のある不思議な構造で神秘的にも感じます。
当初は小さな祠だけでしたが、昭和40年代に西陣の人たちの手によって本殿が造られました。
天皇家が厚く信仰したことから、一説には、首途八幡宮は墳墓の上に建てられているのではないかいう説もあります。
弁天社
弁財天の鳥居があり、くぐると小さな弁天社があります。
御祭神は弁財天を祀っており、金運・財運アップ、芸事上達の御利益があります。
首途八幡宮の基本データ
◆住所:京都府京都市上京区智恵光院通今出川上ル桜井町102—1
◆電話番号:075-431-0977
◆拝観時間:9:00~17:00
◆拝観料:無料
◆休日:無休
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:
・市バス 今出川大宮 下車徒歩5分
・市営地下鉄 今出川駅 6番出口から徒歩15分
◆駐車場:なし
◆公式サイト:http://www.nishijin.net/kadodehachimangu/