洛中の寺社

蘆山寺 rozanji

蘆山寺 門

廬山寺の概要

廬山寺(ろざんじ)は、天台宗の単立仏教寺院、天台圓浄宗の本山です。
紫式部が生まれ育った邸宅があった場所として有名です。
正式名は「廬山天台講寺」で、本尊は阿弥陀如来。
平安中期に元三大師(比叡山延暦寺の高僧)によって船岡山に創建され、元亀2年(1571年)現在地に移動されました。
本堂では、阿弥陀三尊坐像が安置されています。
平安時代末期から鎌倉時代にかけて作られたもので、国の重要文化財に指定されています。
中央には、阿弥陀如来。両脇の観音菩薩と勢至菩薩は、衣が後ろになびく様子をしており、来迎のスピード感を表しています。

紫式部は日本人で唯一「世界の五大偉人」に選出され、ユネスコ本部に登録された世界最古の偉人・文豪です。

蘆山寺 紫式部

 

廬山寺は紫式部が源氏物語を執筆した地とも言われ、物語にちなんだ桔梗のお寺としても有名です。本堂前の「源氏の庭」で桔梗が花開き、風情ある景色を堪能できます。

蘆山寺 桔梗1

 

山門から参道にかけてモミジをはじめとする木々が植栽されており、11月中旬から下旬にかけて庭園も綺麗に赤く染まった紅葉を鑑賞できます。

 

廬山寺で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】桜
【夏】★桔梗
【秋】★桔梗、紅葉、藤袴
【冬】-

 

 廬山寺の見どころ

元三大師堂

山門を入って正面にある元三大師堂では、ご本尊の元三大師が祀られています。
比叡山延暦寺の高僧で、荒廃していた比叡山諸堂の復興に尽力するなど、数々の功績を残し崇拝されてきました。
「魔滅大師(豆大師)、「角大師」とも呼ばれ、「厄除け大師」として信仰を集めています。鬼の姿になって、疫病神を追い払ったことから、新型コロナウィルスの影響もあり全国から護符を求める人が増えました。

源氏庭

一面白砂に設けられ、苔地のしなやかな曲線が美しい平庭の枯山水。
桔梗の名所として知られており、6月~9月初旬にかけて、約1000本の桔梗が上品に花開きます。
源氏物語に出てくる朝顔の花は、今の桔梗のことであると言われています。

 

鬼の法楽

通称「鬼おどり」と呼ばれ、2月の節分に行われます。
赤鬼、青鬼、黒鬼が大師堂前の特設舞台に出現し、足拍子をとりながら、堂内に入ります。

堂内では、厄除け開運、福寿増長の護摩が行われ、鬼は踊りながら修行を妨げますが、その威力に負けて鬼は門外へ逃げ去っていくという行事です。
この日に限り、貴重な「降魔面」など特別開帳されます。

 

廬山寺の基本データ

◆住所:京都府京都市上京区寺町通広小路上ル北ノ辺町397
◆電話番号:075-231-0355
◆拝観時間:9:00~16:00
◆拝観料:大人500円 小中学生400円
◆休日:源氏庭の拝観休み1/1.2/1~2/9.12/31
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:
・市バス「府立医大病院前」から徒歩5分
・京阪鴨東線「出町柳駅」から徒歩15分/「神宮丸太町駅」から徒歩15分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/