洛中の寺社

晴明神社 seimeijinja

晴明神社 鳥居l

晴明神社の概要

晴明神社 齋稲荷

 

平安時代中期の天文学者で、陰陽師で有名な安倍晴明を祀る神社です。
寛弘4年(1007年)安倍晴明の偉業を讃えた一条天皇の命により、晴明の屋敷跡である現在の場所に創建されました。
創建された当時はかなり広大なものでしたが、度重なる戦火や豊臣秀吉の都市整備で縮小します。
その後の幕末以降に、社殿、境内の整備が行われ現在に至ります。
安倍晴明は天陰陽道の祖で、文暦学の道を極め、式神(陰陽師が使役する鬼神のこと、陰陽師以外は存在を確認できないもの)を思いのまま操る霊術も身に付けていました。
また、6代の天皇の側近として仕えられ、数々の功績をあげました。

晴明神社 鳥居

 

晴明神社は「魔除け」「厄除け」の御利益があります。
晴明は生前、天皇から貴族、庶民に至るまで広くその悩みや苦しみを取り払うことで大きな信頼を得ました。
境内には安倍晴明の像はもちろん、古来、中国、陰陽道で桃は厄除けの果実とされ、厄除け桃の像があります。
桃の像を撫でることで清々しい気持ちになれると言われています。

晴明神社 桃厄除け

 

桔梗の寺としても知られ、境内には青、白の2,000株の桔梗が咲き誇り、夏から秋にかけて風情ある景色が広がります。

晴明神社 桔梗

 

晴明神社で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】-
【夏】★桔梗
【秋】★桔梗
【冬】-

 

晴明神社の見どころ

晴明井

晴明神社 晴明井

 

本殿の北には、「晴明井」と言われる井戸があります。
ここから湧く水は晴明水と呼ばれ晴明の陰陽道の霊力から湧き出て、無病息災の御利益があると言われています。

晴明神社

 

千利休が茶会において、井戸から汲んだ水を沸かし茶の湯として使われ、豊臣秀吉もその茶に服されたと伝えられています。

桔梗苑

境内には、沢山の桔梗が咲く桔梗苑があり、社紋「晴明桔梗」のモチーフになっています。

晴明神社 桔梗モチーフ

 

「桔梗寺」とも呼ばれ、境内には約2,000株の桔梗が植えられており、毎年6月中旬から初秋にかけて、可憐な花が咲き誇ります。
青紫色、白の花が咲き、万葉集の中で秋の七草と詠われています。

晴明神社 桔梗宛

 

御神木

樹齢300年の楠が御神木として祀られています。
楠は樟脳(しょうのう)の成分が取れ、天然の虫よけ効果があると重宝されました。
家具や細工物にも使用され、飛鳥時代には仏像の材に使われていたという歴史があります。樹皮に触ると独特な感覚が味わえます。

齋稲荷社

晴明神社 安倍晴明

 

本殿北側には、お稲荷様と他2柱の神様が祀られている社、齋稲荷があります。安倍晴明はお稲荷様の生まれ変わりとする説があり、各地で稲荷信仰と習合されています。

 

晴明神社の 基本データ

◆住所:京都府京都市上京区晴明町806(堀川通一条上ル)
◆電話番号:075-441-6460
◆拝観時間:9:00~17:00
◆拝観料:無料
◆休日:無休
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:市バス 「一条戻橋・晴明神社前」から徒歩すぐ/市営地下鉄 「堀川今出川」から徒歩12分
◆駐車場:なし
◆公式サイト:https://www.seimeijinja.jp/