上賀茂神社(賀茂別雷神社)の概要
正式名は賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)で、山城国一宮。通称は上賀茂神社。
創建の歴史ははっきりしていませんが、起源は天武天皇6年(677年)までさかのぼるともいわれています。
京都で最も古い神社の一つと言われていて、賀茂氏の氏神として信仰されてきました。
現在の社殿の大部分は江戸時代の建築で国宝2棟を含め多くが重要文化財に指定されています。
広大な境内は全域が「古都京都の文化財」の一部として世界文化遺産に登録されています。
境内には60を超える社殿が立ち並ぶほか、和歌にも詠まれた「ならの小川」も流れていてせせらぎに心安らぎます。
桜と紅葉の名所としても知られていますが、「楼門」前や「ならの小川」沿いでは初秋は萩の花も楽しめます。
年間を通じて多くの参拝客の訪れる京都屈指の観光名所です。
上賀茂神社で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】★桜(御所桜、斎王桜、みあれ桜、風流桜、蜂須賀桜、陽光)
【夏】-
【秋】★紅葉、萩
【冬】-
上賀茂神社の見どころ
楼門
寛永5年(1628年)建立で重要文化財。
本殿・拝殿の前に建つ建築で鮮やかな朱塗りが美しく、写真撮影に人気のスポットです。
ポスターなどにも起用されることが多く、上賀茂神社を代表する華麗な建築です。
細殿(ほそどの)
1628年(寛永5年)建立で重要文化財。天皇や上皇などが到着した際に用いられる建物です。
細殿の前には円錐形に盛られた砂の山「立砂」が2つ対になって置かれています。
鬼門除けの意味があり神聖な空気が漂います。
本殿・権殿
文久3年(1863年)再建で国宝に指定されています。
本殿には主祭神の賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)が祀られています。
神社建築では比較的オーソドックスな流れ造りの美しい建築です。
特別参拝を申し込み、参拝料を払うことで見学できます。
神馬舎
ご祭神が降臨した際に「馬に鈴をかけて走らせなさい」とお告げがあったということから、二の鳥居の手前には神馬舎があり、「神山号」と名付けられた白いお馬さんがいます。
渉渓園
昭和35年(1960年)に作庭された曲水庭園。
蛇行する小川を中心に構成されていて、周囲の苔も美しい印象です。
毎年4月には平安時代の宮中行事の曲水の宴が再現され、栄華を極めた貴族文化の一端に触れることができます。
上賀茂神社の基本データ
◆住所:京都府京都市北区上賀茂本山339
◆電話:075-702-6618
◆拝観時間:5:30~17:00
◆拝観料:境内自由(本殿・特別参拝500円)
◆休日:無休
◆ライトアップ:なし
◆アクセス(京都駅から):京都市バス4系上賀茂神社行き 上賀茂神社前下車、徒歩約2分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://www.kamigamojinja.jp/