光悦寺の概要
日蓮宗の寺院。
江戸時代の芸術家の本阿弥光悦は徳川家康によって鷹峯の地を与えられた際に、一族や各分野の芸術家らと移住して光悦村と呼ばれる芸術村を築いたとされます。
光悦寺はその折に、自らの屋敷付近に先祖供養のための法華題目堂を建立したことに起源をもちます。
光悦の死後の明暦2(1656年)に、光悦の屋敷と法華題目堂を整備して光悦寺として開山されました。
現在の光悦寺の建物は主に大正時代の復興以降のもので、趣の異なる7つの茶室が点在しています。
紅葉が美しいことでもよく知られていて、参道はトンネルのように折り重なったカエデなどが見事です。
また、庭園には光悦が好んだといわれる独特な竹垣の光悦垣が築かれていて、光悦の目指した世界を今に伝えます。
光悦寺で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】 -
【夏】★青紅葉
【秋】★紅葉
【冬】 -
光悦寺の見どころ
茶室
光悦は茶人でもあり織田有楽斎や古田織部らにも教えを乞うえ茶道の真髄を極めようとしたといわれています。
そのため光悦寺には現在7つの茶室が点在します。
大虚庵は光悦が晩年を過ごした居室の名を持つ茶室、三巴亭は数寄屋建築の茶室で内部には高村光太郎による光悦像が安置されています。
7つの茶室はいずれも大正時代の建築で内部は通常非公開です。
庭園
7つの茶室が点在する光悦寺は境内全体が庭園のように整備されており、京都市によって歴史的風土特別保存地区に指定されています。
西の鷹峯三山を借景として、趣の異なる茶室と整えられた木々の織り成す光景には静けさも相まって心が安らぎます。
特に美しい時期は初夏と秋で、季節の色づきが目に鮮やかです。
茶室の大虚庵の周囲には竹を斜めに組んだ光悦垣と呼ばれる独特な竹垣がめぐらされており、光悦好みの風景が今もなお整えられています。
参道
境内に至る参道の両脇にはカエデが植えられていて折り重なるように葉を茂らせるので夏には鮮烈な緑が、秋にはトンネルのような紅葉が出迎えます。
趣ある石畳との組み合わせも、とても風情があります。
光悦寺の基本データ
◆住所:京都府京都市北区鷹峯光悦町29
◆電話:075-491-1399
◆拝観時間:8:00~17:00(紅葉時期は8:30~17:00)
◆拝観料:400円(紅葉時期は500円)
◆休日:11月10日~13日
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:市バス北1系統・6系統 鷹峰源光庵前下車 徒歩約3分
◆駐車場:なし
◆公式サイト:なし