大田神社の概要
上賀茂神社の東約500メートルに位置する上賀茂神社の摂社のひとつ。
創建の年代は不明ですが上賀茂神社よりも古いともいわれていて、賀茂氏が移住する以前の先住民によって健康長寿の信仰を集めていたといわれています。
主祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)で、現在では長寿のほかに芸能の神としての信仰も集めています。
参道脇にはカキツバタの群生地が広がり、京都随一の杜若の名所として知られています。
古くは平安時代から好まれていて藤原俊成の和歌にも詠まれたほか、江戸時代には尾形光琳の『燕子花図』のモチーフになったともいわれています。
現在は国の天然記念物に指定されていて、5月ごろには多くの人が足を運びます。
大田神社で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】-
【夏】★杜若
【秋】-
【冬】-
大田神社の見どころ
拝殿・本殿
主祭神の天鈿女命を祀る本殿と参拝するための拝殿はいずれも寛永5年(1628年)の造替です。檜皮葺の屋根は一部苔が生えていて時間の重みを感じさせます。主祭神の天鈿女命は神話の天岩戸の前で神楽をしたことから芸能の神としての信仰を集めています。
大田ノ沢のカキツバタ群落
参道の脇、約2000平方メートルに広がるカキツバタの群生地。大田ノ沢の湿地はかつて京都盆地が湖であった名残といわれていて、カキツバタ群落とともに天然記念物に指定されています。およそ25,000株のカキツバタが自生していて、5月上旬ごろには一面に紫色の花の咲く光景が楽しめる京都屈指のカキツバタの名所です。平安時代から名所として知られていて、『千載和歌集』の編者の藤原俊成も大田ノ沢のカキツバタを題材に歌を詠みました。
蛇の枕
鳥居の前を流れる川の水面に顔をのぞかせる小さな石。
雨を降らせる生き物とされる蛇が枕にしているとされています。
雨乞いの際にはこの石を鉄製の農具でたたくことで、蛇が怒って雨を降らせるといわれています。
大田神社の基本データ
◆住所:京都府京都市北区上賀茂本山339
◆電話:075-702-6618
◆拝観時間:5:30~17:00
◆拝観料:境内自由
◆休日:無休
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:(京都駅から)
京都市バス4系上賀茂神社行き 上賀茂神社前下車、徒歩約2分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://www.kamigamojinja.jp/