蓮華寺の概要
もともとは七条通にありましたが応仁の乱の後に荒廃、その後、寛文2年(西暦1662年)加賀前田藩の今枝近義が父の菩提を弔うため現在の地に再興しました。
本尊は釈迦如来蔵です。
再興の際には狩野探幽、隠元禅師、木下順庵など当時の著名人が支援したと伝えられ、高野川支流の水が満ちる池に鶴亀の島を配した庭は石川丈山作と伝えられています。
本堂、鐘楼堂、庭園、井戸屋形は創建当時そのままで、いずれも文人の残した貴重な文化遺産といえます。
参道横には約3000体といわれる石仏が並んでいて、この石仏群は京都市電河原町線の敷設工事に際して発掘されたものです。
蓮華寺で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】 -
【夏】★青紅葉
【秋】★紅葉
【冬】 -
蓮華寺の見どころ
蓮華寺形燈篭
庭園には種々の石造品があります。
その中でも「蓮華寺形燈篭」と呼ばれる六角形の急勾配の笠をつけた特徴的な石灯籠は江戸時代には茶人たちに好まれ、その庭園は茶席の庭によく使われたと伝えられています。
石川丈山による池泉回遊式庭園も美しく、亀頭石、舟石が豊かな表情を池に与えています。
本堂
1662年の創建時に建立され、本尊の釈迦如来坐像をはじめに、左右には阿弥陀如来像、不動明王像が安置されています。
天井にはかつて狩野探幽による龍図が描かれていましたが明治期に失われ、その後1978年に仏師、西村公朝によって復元されました。
庭園
境内の仏殿と書院に面する形で作られた池泉回遊式庭園です。
真ん中の大きな池に中島があり、石組の護岸が施され、石造品が周囲に配されています。
今枝重直の石碑は、古絵図を見ると当初は中島に据えられていましたが、江戸時代後期から明治期の間に今の位置である中島の西側にうつされたといわれています。
モミジを中心とした木立のなか、地面はコケに覆われ、豊かな水量に支えられた池の水は小川のせせらぎの音と共に澄み渡り、閑静な自然の情緒豊かな名園となっています。
蓮華寺の基本データ
◆住所:京都府京都市左京区上高野八幡町1
◆電話:075-781-3494
◆拝観時間:9:00-17:00
◆拝観料:400円
◆休日:なし
◆ライトアップ:あり
◆アクセス:京都バス「上橋」下車すぐ
◆駐車場:あり
◆公式サイト:なし