洛北の寺社

瑠璃光院 rurikoin

瑠璃光院の概要

瑠璃光院紅葉 門

 

叡山線終点の八瀬にある浄土宗の寺院。
もともとは明治・大正期の実業家である田中源太郎が所有する別荘として造営されたものでしたが、京都電燈や京福電気鉄道による所有を経て、2005年に寺院に改められました。
京福電鉄時代には料亭としても営業されていた異色の歴史を持つ寺院です。
通常は非公開ですが、春・夏の緑の季節と秋の紅葉の時期のみ特別公開されます。
大正・昭和期の数寄屋造りの名建築として知られる書院からの景色が美しく、鮮やかな新緑や紅葉に心が癒されます。

瑠璃光 青紅葉

 

特に丁寧に磨かれた机に木々の色が反射する様子は、撮影スポットとしても人気です。
紅葉の時期にはライトアップも行われて幻想的な光景が楽しめます。
※秋季の特別公開やライトアップの拝観には事前予約が必要です。

 

瑠璃光院で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】-
【夏】★青紅葉、苔
【秋】★紅葉
【冬】-

 

瑠璃光院の見どころ

参道

一歩足を踏み入れると、足元の石段と頭上にカエデが茂った明媚な雰囲気が漂います。
山荘として造営されただけあって、建物に至る道のりも美しく作られています。
新緑の時期には雨に濡れた風景も風情豊かです。

瑠璃光院 階段

 

書院

京数寄屋建築の名手である中村外二によって、大正後期から昭和初期にかけて造営された建物。
料亭として営業していた時期には、囲碁の本因坊戦が行われたこともあります。
書院2階からは青々と茂るカエデや秋の紅葉を眺めることができ、目に鮮やかな眺めを堪能できます。
ポスターでも有名になった黒塗りの机も置かれていて、木々のリフレクションが見事です。

瑠璃光院 紅葉4

 

瑠璃の庭

書院1階からは、庭園「瑠璃の庭」を鑑賞でき、苔むした美しい光景は目に優しく心が安らぎます。
茶席もあって抹茶を楽しむこともできます。

瑠璃光院 庭

 

臥龍の庭(がりょうのにわ)

境内の中心にある茶室「喜鶴亭」の近くに整備された池泉鑑賞式庭園。
水と石によって登りゆく龍を表現した庭園で、石組みと苔の美しさが見事です。
比叡山の清流を引いた池には、鮮やかな錦鯉が泳ぎ絵画のような光景が楽しめます。

 

瑠璃光院の基本データ

◆住所:京都府京都市左京区上高野東山55
◆電話:075-551-1234
◆拝観時間:10:00~17:00
◆拝観料:2,000円
◆休日:特別拝観の期間のみ拝観可能
◆ライトアップ:あり
◆アクセス:京都バス17系統大原行きで八瀬駅前下車、徒歩7分/叡山電鉄叡山線 八瀬比叡山口駅下車、徒歩5分
◆駐車場:なし
◆公式サイト:https://rurikoin.komyoji.com/