赤山禅院の概要
比叡山の西の裾野に位置する天台宗の寺院で延暦寺の別院。
仁和4年(888年)に天台座主の安慧(あんね)が道教の神・泰山府君(赤山大明神)を祀ったことに起源をもつと言われています。
明治時代から神仏分離の後も神仏習合の携帯を保ち、仏教の寺院ですが道教の神を祀っているため、お寺でありながら神社のような独特な雰囲気が境内には漂います。
また、御所の北東(表鬼門)に位置することから古来より方除けとして信仰を集め、拝殿の屋上には鬼門除けの猿が安置されています。
現在では、都七福神の福禄寿の寺でもあります。
紅葉の名所としても知られていて、参道からこじんまりとした拝殿周辺に至るまで美しく色づきます。
境内には10月ごろから咲き始める不断桜もあり、紅葉とともに楽しむことができます。
赤山禅院で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】-
【夏】-
【秋】★紅葉、★不断桜
【冬】千両、万両
赤山禅院の見どころ
参道
山門から境内に至る道のりは木々に囲まれていて緑豊かな光景に心安らぎます。
カエデが多く植えられており、新緑の時期の青もみじの鮮やかさも見事ですが、秋には紅葉のトンネルのようになって感動的な光景が楽しめます。
また、参道の脇にはカラフルなのぼりが立ち並んでいて神仏習合の独特な空気を感じられます。
拝殿
明治44年(1911年)再建。
本殿に祀られた本尊の赤山大明神に参拝するための建物。
赤山大明神は商売繫盛にご利益があることで知られています。屋根の上には鬼門除けの猿の像が置かれています。この猿の像は夜中にいたずらや悪さをしないように金網の中に閉じ込められています。
地蔵堂
明治44年(1911年)再建。本尊の赤山大明神の本地仏である地蔵菩薩を祀っていて神仏習合の習慣を象徴しています。
軒には赤い提灯がいくつも吊るされていて、寺院らしからぬ独特な雰囲気が漂います。
福禄寿殿
赤山禅院の本尊である泰山府君を人格化した神・福禄寿を祀る小さな建物。
健康長寿や商売繫盛にご利益があるといわれていて、都七福神の一角として京都の人々に親しまれており、福禄寿みくじが有名です。
赤山禅院の基本データ
◆住所:京都府京都市左京区修学院開根坊町18
◆電話:075-701-5181
◆拝観時間:6:00~18:00
◆参拝料:無料
◆休日:無休
◆ライトアップ:なし
◆アクセス(京都駅から):京都市バス5系統岩倉行でき修学院離宮道下車、徒歩20分
◆駐車場:なし
◆公式サイト:なし