醍醐寺の概要
貞観16年(874年)に空海の孫弟子にあたる聖宝が開山した真言宗醍醐派の総本山で、醍醐山一帯を寺域とする広大な伽藍を有する大寺院です。
十世紀前半には醍醐天皇の庇護を受けて発展し、応仁の乱による荒廃の後には、豊臣秀吉の力で復興されます。
明治期には廃仏毀釈の際にも多くの寺宝を守り、現在は「古都京都の文化財」の一部として世界文化遺産に登録されています。
寺域は裾野の「下醍醐」と山上の「上醍醐」に分かれています。
特に下醍醐には、京都最古の五重塔や三宝院などの見どころが多く残ります。
豊臣秀吉が「醍醐の花見」を催して以来桜の名所として名高く、現在も京都随一の桜の名所として人気です。
ソメイヨシノだけでなくヤマザクラやしだれ桜など1,000本近い桜が咲き誇ります。
またライトアップは幻想的な雰囲気が楽しめ、毎年大勢の人でにぎわいます。
醍醐寺で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】★桜
【夏】 –
【秋】★紅葉
【冬】 –
醍醐寺の見どころ
下醍醐
醍醐寺の裾野に広がる伽藍。
京都最古の木造建築とされる五重塔や、本尊の薬師如来坐像を安置する金堂などが、国宝に指定されていて、平安時代の仏教建築の殿堂といえます。
三宝院
永久3年(1115年)に創建された醍醐寺の本坊というべき塔頭で、建造物の大部分が重要文化財に指定されています。
庭全体を見渡すことのできる国宝の表書院は、醍醐の花見の際に移築されたもので、寝殿造の様式の桃山時代の建築です。
特別名勝・特別史跡に指定されている庭園は豊臣秀吉による設計といわれていて、華やかで見ごたえのある名園として知られています。
霊宝館
7万5千点以上の国宝や重要文化財を含む寺宝を収蔵・展示する施設。
上醍醐の本尊である国宝の薬師如来坐像を始め仏具や経典、琳派の絵師による屏風絵など醍醐寺の重厚な歴史を伝える展示物が並びます。
上醍醐
醍醐寺の山上の伽藍。
下醍醐から1時間ほどかけて山道を登るとたどり着きます。
平安時代の建築で現在は国宝に指定されている薬師堂をはじめ、開山堂や如意輪堂などの堂宇が並びます。
◆薬師堂
◆五大堂
◆如意輪堂と白山権現
山頂は標高450mほどで見晴らしは抜群で、晴れていれば大阪の街まで望めます。
醍醐寺の基本データ
◆住所：京都市伏見区醍醐東大路町22
◆電話：075-571-0002
◆拝観時間：9:00～17:00(冬季は16:30まで)
※上醍醐の入山受付は9:00～15:00(冬季は14:00まで)
◆拝観料：大人1,000円 中高生700円 春季は大人1,500円 中高生1,000円 上醍醐入山料600円
◆休日：なし
◆ライトアップ：あり
◆アクセス：地下鉄東西線「醍醐駅」下車徒歩10分／京阪バス京都醍醐寺ライン「醍醐寺」下車すぐ
◆駐車場：あり
◆公式サイト：https://www.daigoji.or.jp/
