洛南の寺社

三室戸寺 mimurotoji

三室戸寺 門

三室戸寺の概要

三室戸寺 紫陽花 花手水

 

宇治市にある本山修験宗の別格本山の寺院。
寺伝によると宝亀元年(770年)に光仁天皇の勅願によって大安寺の僧・行表が創建したといわれています。
平安時代には花山法皇がこの地に離宮を設けて三室戸寺を西国三十三所巡礼の第十番札所としました。室町時代は火災などによって衰退しますが、寛永16年(1639年)に道晃法親王によって再興されました。
現存の伽藍は江戸時代後期の再建のものです。
境内には珍しい狛蛇(宇賀神)や狛牛などの石像が見られます。

三室戸寺 紫陽花1

 

西国三十三所巡礼の札所として多くの巡礼者が訪れるほか、現在はあじさいの寺として知られていて、6月には1万株近い紫陽花が咲き誇ります。
また、7月の蓮や秋の紅葉も美しく、四季折々の光景が見事です。

三室戸寺 紅葉

 

三室戸寺で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】★ツツジ、石楠花
【夏】★紫陽花、★蓮
【秋】★紅葉
【冬】 –

三室戸寺 ツツジ1

 

三室戸寺の見どころ

本堂

文化11年(1814年)に再建された建物で現在は京都府指定有形文化財。
二重の瓦ぶきの屋根が重厚な建築で内部には秘仏の千手観音立像が安置されています。
厳重な秘仏なので写真も公開されていませんが、本尊を模した「お前立ち」は飛鳥時代の仏像の様式を示しています。
また、7月ごろには本堂前の池で蓮の花が咲き荘厳な雰囲気が漂います。

三室戸寺 本堂

 

与楽園

昭和から平成にかけて活躍した造園家の中根金作による平成元年(1988年)作庭の庭園。
池と島を砂で表現した枯山水庭園と、大きな池を中心に構成された池泉回遊式庭園の2つがあります。
いずれも周囲の山を借景にした美しい庭園で平成期の優れた作品といえます。
特に秋の紅葉や5月ごろに咲く2万株近いツツジが美しく、シーズンには圧巻の光景がひろがります。

三室戸寺 ツツジ

 

あじさい園

近年、整備されたあじさい園は、6月中頃からは様々な品種のあじさいが2万株近くも咲き乱れ、京都でも随一の美しさを誇ります。
あじさいの季節の土日には全国的にも珍しいあじさいのライトアップが実施されていて、光に包まれた幻想的な光景が楽しめます。

三室戸寺 紫陽花

 

三室戸寺の基本データ

◆住所:京都府宇治市莵道滋賀谷21
◆電話:0774-21-2067
◆拝観時間:4月~11月 8:30~16:30(最終入山は15:40)/11月~3月 8:30~16:00(最終入山は15:00)
◆拝観料:大人500円 小人300円(2月18日~7月17日および11月は大人1,000円 小人500円)
◆休日:なし
◆ライトアップ:あり
◆アクセス:京阪電車「三室戸駅」下車、徒歩15分
◆駐車場:なし(近隣にタイムズあり)
◆公式サイト:https://www.mimurotoji.com/