洛西の寺社

常寂光寺 jojakkoji

常寂光寺 紅葉 多宝塔l

常寂光寺の概要

常寂光寺 紅葉3

 

慶長年間(1596~1614年)に本圀寺第十六世の日禎(にっせい)が隠棲の地として開いた日蓮宗の寺院で山号は小倉山、「花の寺」とも呼ばれています。
小倉百人一首にも詠まれる小倉山の中腹に位置していて、藤原定家の山荘「時雨亭」があったといわれています。

常寂光寺 青紅葉

 

境内には、本圀寺から移築された仁王門や重要文化財に指定されている多宝塔などの歴史的建造物が並んでいて、趣きある雰囲気が多くの人を魅了します。

常寂光寺  多宝塔a

木々に囲まれ、新緑の美しさや雪化粧の光景も素晴らしいですが、特に秋の紅葉は思わず目を奪われるほどの美しさです。

常寂光寺 鐘1

200本以上のカエデが一斉に色づく光景は壮観で、百人一首にも詠まれた風景を今に伝えています。
毎年、紅葉の時期にはライトアップが楽しめることでも知られていて、嵐山花灯路の期間中には闇夜に照らされた幻想的な紅葉の景色が楽しめます。

常寂光寺 紅葉1

 

紅葉の印象が強い常寂光寺ですが、桜も咲きます。
1本だけではありますが、見事な枝垂れ桜が美しいです。

 

常寂光寺で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】桜、ツツジ、皐月、山吹、石楠花、馬酔木、ボケ
【夏】★青紅葉、苔、紫陽花、蓮、桔梗、
【秋】★紅葉、彼岸花、秋明菊、酔芙蓉、萩
【冬】蝋梅、万両

 

 常寂光寺の見どころ

山門

常寂光寺 山門

 

江戸時代後期に改築されたもので、太い角材を組んだ開放的なデザインの門です。
閉門後でも、格子の間から参道が見える開放的な薬医門(外側に2本、内側に2本の4本の柱で屋根を支えている造り)になっています。

仁王門

常寂光寺 紅葉 門

 

南北朝時代に建てられた本圀寺の元和2年(1616年)に移築したもので、運慶作と伝わる金剛力士像が安置されています。
藁葺きの屋根が風情ある建築で、木々に囲まれた参道にたたずむ姿が印象的です。
まぶしい新緑や鮮やかな紅葉に彩られた様子は必見で、特に少し参道を上った所から見下ろすのがおすすめです。

常寂光寺 青紅葉

 

また、山門から仁王門そして本堂へと続く石段の参道は木々に囲まれていて、新緑や紅葉のトンネルを歩くような感覚を味わえます。

多宝塔

常寂光寺 多宝塔

 

元和6年(1620年)建立で重要文化財に指定されています。
風情ある檜皮葺の屋根を持つ均整の取れた塔で、常寂光寺のシンボルといえます。
撮影スポットとしても人気が高く、紅葉との組み合わせは風流な光景です。
また、境内のやや高いところにあるため多宝塔の周囲からは嵯峨野の町が一望できます。

常寂光寺 眺望

 

本堂

常寂光寺 本堂

 

慶長年間に小早川秀秋の助力によって伏見城の客殿を移築した建物。
平瓦葺きで珍しい二重屋根で、本尊の十界大曼荼羅を安置しています。

 

常寂光寺の基本データ

住所:京都府京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
電話:075-551-1234
拝観時間:9:00~17:00(受付終了は16:30)
拝観料:500円
休日:無休
ライトアップ:あり
アクセス:JR山陰本線(嵯峨野線)嵯峨嵐山駅、下車徒歩15分
駐車場:あり
公式サイト:https://jojakko-ji.or.jp/