洛東の寺社

大蓮寺 dairenji

大蓮寺 l

大蓮寺の概要

大蓮寺(だいれんじ)は慶長5年(1600年)、深誉上人(しんよしょうにん)によって建立された浄土宗の寺院です。
正式名は『引接山 極楽院 大蓮寺』。ご本尊は安産阿弥陀如来とされています。
後光明天皇が夫人の安産祈願を命じ、祈願の甲斐あり皇女が無事出生されたことから、安産祈願の寺として信仰を集めるようになりました。
大蓮寺はその名の通り、大きな蓮の花が咲くお寺で、蓮は阿弥陀経でも極楽に咲く花として仏教と縁の深いお花もあります。
本堂の前には蓮の鉢がたくさん並べられ、約40種の蓮の花が咲きます。
冬には蠟梅(ろうばい)が咲き、甘い香りが境内を包みます。
蝋梅は平成5年の本堂建築の際に植え替えたもので、そこから約30年しっかり根付き成長を遂げた木です。

 

大蓮寺で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】桜
【夏】★蓮
【秋】-
【冬】蝋梅、山茶花、カンザキアヤメ

 

大蓮寺の見どころ

十一面観音立像

本堂脇の十一面観音菩薩は、洛陽三十三所観音霊場第8番札所。
観音菩薩を祀る京都市の三十三か所の寺院からなる観音巡礼の一つの場所とされています。祇園社(現・八坂神社)から移されたもので、カヤ材の一木造りの像です。

走り坊さん

昔、参拝に来られない人のために、阿弥陀如来の使いとして、どんな場所でも、どんな日でも札を配り、沢山の人を助けて回ったお坊さんがいました。
京都中を走り回ったと言われています。その強靭な脚力があったという伝承から、足腰健常祈願の寺として、病気の人だけでなく、ランナーやアスリートにまでも参拝しています。
お寺では、足腰健常のお守りも授与されています。

6月下旬から7月下旬まで蓮の花が見頃をむかえ、ピンク・白・赤・黄色の約40種の蓮の花が美しく咲きます。
蓮の花はピンク色が一般的なので、いろんな色の蓮の花が一度に楽しめる場所はそう多くありません。
これは、鉢に入った状態で育っている環境ならではです。
蓮の花が見渡せるように、境内には一段高い通路が設けられています。

大蓮寺 蓮1

 

蠟梅(ろうばい)

本堂に向かって左手に蠟梅が植えられています。
その年の気候により変わりますが、1月中旬から2月中旬頃が見頃になります。
素心蠟梅という種類で、薄い黄色の花を咲かせます。
花が少ない真冬の時期に咲く庭木で、花には蝋を塗ったようなつやがあります。
小さい可愛らしい花が特徴で、甘い香りが境内を漂います。

蠟梅

 

大蓮寺の基本データ

◆住所:京都府京都市左京区正住寺町457
◆電話:075-761-0077
◆拝観時間:9:00~16:30
◆拝観料:無料
◆休日:無休
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:
・地下鉄東西線「三条京阪駅」または「東山駅」から徒歩15分
・京阪電車「三条駅」から徒歩15分
・市バス(系統31.46.86.201.202.203.206.岡崎ループ)「東山仁王門」から徒歩3分
・市バス(系統31.32.201.202.203.206)「東山二条・岡崎公園口」から徒歩3分)
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://www.anzan-no-tera.jp/