洛東の寺社

建仁寺 kenninji

建仁寺t

建仁寺の概要

建仁2年(1202年)、栄西が宋の百丈山にならって創建した臨済宗のお寺で、寺名は当時の年号からつけられています。
京都最古の禅寺とされ、臨済宗建仁寺派の大本山です。ご本尊は釈迦如来。
栄西は日本に臨済宗を正式に伝えた人物とされています。
また、栄西は中国から初めて茶の種を持ち帰った人物で、誕生日の4月20日は茶会が催されています。

建仁寺 門

 

建仁寺は、国宝である「風神雷神図」や方丈、勅使門、絵本墨画竹林七賢図などの重要文化財、法堂や大鐘楼をはじめとした京都府指定有形文化財など数々の文化財を保有しています。
「風神雷神図」は言わずと知れた有名作品で、建仁寺一の見どころとして必見です。

紅葉の名所でもあり、見頃は比較的遅めな11月下旬頃から12月になります。
時期が一般的な紅葉時期とずれるため、静かに紅葉が楽しめる穴場スポットとも言われています。
潮音庭から見る紅葉は写真を切り取ったかのような美しさです。

 

建仁寺の紅葉は遅く、12月を過ぎてからが建仁寺の本番です。
他の寺社紅葉が終わっても、建仁寺では美しい景色が楽しめます。

 

建仁寺で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】椿、桜、★牡丹、ツツジ、皐月、ヒメリンゴ
【夏】 −
【秋】★紅葉
【冬】椿

建仁寺の見どころ

風神雷神図

本坊から建物内に入ってすぐの場所にあるのが、国宝「風神雷神図」で、俵屋宗達の代表作です。
風神雷神の間の余白によって、二人の神様の躍動感が表現される構図となっています。
原本は京都国立博物館内で保管されているため、精巧に再現された複製画が展示されています。

天井の双龍図

建仁寺の中でもひときわ大きい建物である法堂では、ご本尊の釈迦如来像が安置されています。
その法堂内の天井いっぱいに大迫力の二匹の龍が描かれています。
畳にすると108畳分にもなる天井に、水墨画で描かれた圧巻の龍神を眺めることが出来ます。

龍は仏教を守護する八部衆にのひとつで「龍神」と言われています。禅寺の本山の多くでは、龍神が天井に描かれています。これは、水を司る神様でもある龍を描くことで、火災から建物を守るというご利益も兼ねられています。

潮音庭(ちょうおんてい)

建仁寺 庭

 

現代の造園家、作庭家である北山安夫監修の庭園です。
建仁寺には3つの庭があり、中でもひときわ美しい紅葉が見られるのが「潮音庭」。
庭園をぐるりと囲む廊下は、どこから眺めてもバランスが良いように、庭の中央に3つの石(三尊石)が据えられ、レイアウトされています。

 

建仁寺の基本データ

◆住所:京都府京都市東山区大和大路通四条下る小松町
◆電話番号:075-561-0190
◆拝観時間:10:00~17:00
◆拝観料:大人600円 中高生300円 小学生200円
◆休日あり(詳しくは要問合せ)
◆ライトアップ:あり
◆アクセス:京阪電車「祇園四条駅」から徒歩7分/阪急電車「河原町駅」から徒歩10分/市バス「東山安井」から徒歩5分/市バス「南座前」から徒歩7分/市バス「祇園」「清水道」から徒歩10分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://www.kenninji.jp/