両足院の概要
両足院は、建仁寺派の塔頭寺院で、ご本尊は阿弥陀如来。
両足院という名は、仏教において二つの足を持つ中で最も尊い存在である仏様を「両足尊」と呼ぶことがあり、それが由来になっていると言われています。
室町時代中期まで霊源院と共に、「五山文学」(禅僧たちが盛んに行われていた漢文学)の最高峰の寺院でありました。
建仁寺の学問面の中核を担ったという歴史のある寺院です。
臨済宗の開祖である明庵栄西は、日本に座禅を伝えた人物であります。そのため両足院は、禅僧の座禅修行の寺院であり、座禅の体験をすることが出来ます。
本堂には、ご本尊「阿弥陀如来立像」が安置されています。
庭園は白砂と苔、青松が美しい唐門前庭。
枯山水庭園の方丈庭園、京都府指定名勝庭園の池泉廻遊式庭園で構成されています。
梅雨の時期は、半夏生(はんげしょう)の名所となり、特別公開の際に鑑賞することができ、秋の紅葉も美しく境内を彩ります。
両足院で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】 –
【夏】★半夏生
【秋】紅葉
【冬】 –
両足院の見どころ
名勝庭園
薮内流5代目・竹内紹智が作庭の池泉廻遊式庭園の「書院前庭」は京都府指定名勝です。
「半夏生の寺」と称され、初夏には池の周りにいきいきと半夏生が茂り、特別公開にて鑑賞することができます。
またも秋には風情ある美しい紅葉も楽しめます。
庭園北側には、茶室「水月亭」と「臨池亭」があり、紅葉の時期にはひときわ美しい景観が広がります。
特別拝観
主に初夏と冬の時期、年に数回期間を限定して特別公開されます。
通常見る事の出来ない庭園が公開され、伊藤若沖や長谷川等伯の貴重な掛け軸や襖絵が公開されます。
毘沙門天堂
境内に毘沙門天を祀る毘沙門天堂があり、鞍馬寺の毘沙門天像の胎内仏だったものが現在祀られています。
毘沙門天が現れたのが「寅年・寅日・寅刻」だったことから、寅は毘沙門天の使いとされ、お堂前には狛寅が鎮座しており、虎が描かれた絵馬や、御朱印、おみくじなどが人気です。
座禅体験
禅宗の基本的な修行である座禅を体験できます。
意識せずに「ゆるめる・ほどく・手放す」という事が本来の座禅であり、お教えと言われています。
京都・祇園で座禅が経験できるのは貴重でなので時間があればお勧めです。
予約が必要になるので事前にお問い合わせください。(座禅実施時間6:00~20:00)
両足院の基本データ
◆住所:京都府京都市東山区小松町591
◆電話番号:075-561-3216
◆拝観時間:通常非公開 特別公開時 10:00~16:30
◆拝観料:特別拝観1,000円
◆休日:通常非公開
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:京阪電車「祇園四条駅」下車徒歩7分/阪急電車「河原町駅」下車徒歩10分/市バス206系統・100系統「四条京阪駅」から徒歩5分、「東山安井」から徒歩3分
◆駐車場:なし
◆公式サイト:https://ryosokuin.com/