洛中の寺社

本隆寺 honryuji

本隆寺の概要

本隆寺は法華宗(真門流)の総本山で、正式名は「慧光無量山本妙興隆寺」。
長享2年(1488年)、日真上人(日真門流・本隆寺の祖)により建立されたと言われています。
西陣の周辺は享保15年(1730年)、天保8年(1788年)の大火で焼け野原となりましたが、鬼子母神の御加護により奇跡的に焼失を免れました。
このことから本隆寺は「火伏せの鬼子母神(きしもじん)」として火災除けの信仰を集め、「不焼寺(やけずのてら)」の異名を持ちます。

 

ご本尊は「三宝尊」。法華宗・日蓮宗の本尊で、仏・法・僧の三宝を祀るための仏像を三尊と言います。
三宝の仏の第一を釈迦如来、法の第一を法華経、僧の第一を日蓮とし、三宝の第一をひとつにまとめたものが三宝尊であると言われています。
本隆寺の境内の木は、樹齢の長い立派な樹木が並び、京都市指定の保存樹「タカオカエデ」の他、イチョウや桜があります。
カエデやイチョウは爽やかな青紅葉と鮮やかな秋の紅葉を楽しめます。
春はソメイヨシノや枝垂れ桜が美しく咲き誇り、穴場なのでおすすめです。

 

本隆寺で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】★桜
【夏】★百日紅、青紅葉
【秋】紅葉
【冬】-

 

本隆寺の見どころ

祖師堂

重要文化財である祖師堂は京都十六本山では最古とされ、古い様式を示す貴重な建物です。
本堂、祖師堂が並ぶ配置は日蓮諸宗寺院の代表的な配置のひとつで、江戸時代前期から中期にかけての日蓮諸宗寺院の一様相を示すものとして価値が高い建築です。

夜泣き止めの松

祖師堂の前には第五世日諦上人の伝説が残る「夜泣き止めの松」があります。
松の周りを歩くと、不思議と赤ちゃんの夜泣きが止まると言われた逸話のある松で、この松の葉や木の皮を枕の下に敷くと、夜泣きが治ると言われています。

鬼子母神(きしもじん)

本隆寺は二度の大火でも焼失を免れ、「不焼寺」と知られます。
これは鬼子母神の霊験によって焼失を逃れたとして「火伏せの鬼子母神」として信仰されまてきました。
鬼子母神は仏教を守護する善女神のひとりで、日蓮宗の守護神として崇敬されている神です。

桜・百日紅

春から夏にかけて桜と百日紅が美しく咲きます。

境内では、それは見事な百日紅が咲くので必見です。

新緑・紅葉

本堂の北東に大きく枝を広げる「タカオカエデ」の巨木があります。
京都市指定保存樹で、一般的なカエデの葉に比べて葉が小さいのが特徴です。
壮大さと繊細さを兼ね備えた樹で、11月下旬~12月初旬頃には色鮮やかな紅葉を見ることができます。

 

本隆寺の基本データ

◆住所:京都府京都市上京区智恵光院通五辻上ル紋屋町330
◆電話番号:075-441-5762
◆拝観時間:6:00~18:00
◆拝観料:無料
◆休日:無休
◆ライトアップ なし
◆アクセ:市バス「今出川大宮」から徒歩5分/「千本今出川」から徒歩10分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:http://www.hokkeshu.jp/shinmonryu/honzan.html