法輪寺(だるま寺)の概要
沢山の達磨(だるま)が奉納されていることから通称「だるま寺」と呼ばれて、正式名は臨済宗妙心寺派「法輪寺」。
享保13年(1718年)創建され、当時は「三蔵院法輪禅寺」と称しました。昭和20年(1945年)日本の戦後復興を記念して「起き上がり達磨堂」を建立。
以来、だるま寺として親しまれています。
だるまのモデルである達磨大師は、中国禅宗の祖師(開師)とされるインド人仏教僧です。
だるまに手足がないのは、坐禅を組んでいる姿を表していると言われます。
江戸時代に考案された「起き上がり達磨」は、達磨大師の坐禅姿を模した日本の縁起物です。
大師の精神は、当時の日本の人々に大きな感銘を与え、倒れてもすぐ起き上がる玩具「起き上がり達磨」に発展したと言われます。
2月は節分大祭が行われ、多くの参拝者が訪れます。
境内は達磨大師の像やだるまの屋根瓦などモチーフにされている部分も多く楽しんで参拝することが出来ます。
例年8月下旬~9月中旬ごろ、参道脇には芙蓉の花が咲きます。
朝に咲き夕方に萎んでしまう芙蓉は、それを繰り返し次々と花を咲かせます。
秋の庭園では風情ある紅葉を鑑賞出来ます。
法輪寺で楽しめる花
【春】-
【夏】★芙蓉
【秋】★芙蓉、紅葉
【冬】-
法輪寺(だるま寺)の見どころ
達磨堂
拝観料は無料で、お堂の入り口には「七転八起」の文字が大きく掲げられています。
約8,000の大小さまざまな達磨が所狭しと並んでいます。
中央に達磨大師像が安置されており、本堂の天井には、達磨大師のお顔と「不識(ふしき)」の文字が書かれています。
これは、その昔達磨大師が中国の皇帝に何者か尋ねられた時に「不識=知らない」と答えたという逸話からきています。
衆聖堂
一階には木造の達磨像、十六羅漢木像が安置されており、二階には桃山時代の等身大の金箔等身寝釈迦木像、仏涅槃木像が安置されています。
天井には巨大な達磨絵とともに「不倒」の文字があり、これは達磨大師の精神を表す言葉です。
また、二階のキネマ殿では、映画創業以来の映画関係者400名余りが祀られており、英霊殿では南太平洋の戦没者が祀られています。
無尽庭
昭和53年(1978年)に作庭された枯山水庭園「無尽庭」には、有名な「十牛図」を題材にした庭があります。
十牛図とは、禅の入門書で、悟りに至るまでの段階を10枚の絵と詩で表したものです。
牛に見立てた巨石が並んでいます。
「十牛の庭」と「無尽庭」は別の庭ですが、つながっているため一つの庭のように見えます。
秋には、苔の緑と赤く染まった紅葉のコントラストが美しい庭になります。
法輪寺の 基本データ
◆住所:京都府京都市上京区下立売通天神道西入行衛町457
◆電話番号:075-841-7878
◆拝観時間:9:00~16:30
◆拝観料:
・境内と達磨堂 無料
・本堂・衆聖堂 大人300円 中高生200円 小学生100円
◆休日:無休
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:JR西日本山陰本線「円町駅」から徒歩5分/市バス「西ノ京円町駅」から徒歩5分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:なし