洛中の寺社

北野天満宮 kitanotenmangu

北野天満宮 梅 摂社

北野天満宮の概要

北野天満宮 三光門

 

学問の神様で知られる菅原道長を御祭神とする全国約1万2000社の天満宮、天神社の総本社です。
菅原道長は、幼少期から秀才で勤勉に励み、その人柄もあり昇進を重ね、右大臣にまで昇りつめ国家の政務の統括を務めます。
しかし、理不尽にも九州の太宰権師に左遷され、その後わずか2年で生涯を終えました。
死後、都では不幸が相次ぎ、道真の祟りではないかと噂されるようになります。
菅原道真が「天神さん」と呼ばれ、天満宮に祀られるようになったのは、天神とは人々に災いを与える荒ぶる神の総称で、天満は道真の怒りが天に落ちたというお告げに由来すると言われています。
こうして菅原道真は天満天神として、北野天満宮に祀られるようになりました。

北野天満宮 牛

 

道真は学問の神様だけでなく、免罪の神様(死後に冤罪が認められ太政大臣の地位が贈られたことから)、雷神、農耕神など様々な神様として今日も人々から信仰されています。
春は梅の名所、秋は紅葉の名所として有名で、紅葉のライトアップは社殿や周りの景観と相まって絶景です。

北野天満宮 紅葉1

 

北野天満宮で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】★桜
【夏】 -
【秋】★紅葉(ライトアップ)
【冬】★梅

 

北野天満宮の見どころ

国宝 社殿

北野天満宮 社殿

 

総面積500坪の雄大な桧皮茅屋根の社殿は、菅原道真を祀る本殿と拝堂が石の間という石畳の廊下でつながり、本殿の西には脇殿を、拝殿の両脇には楽の間を備えた複雑な構造になっています。
八棟造、権現造りと言われ、神社建築の歴史を伝える貴重な遺構として国宝に指定されています。

梅苑

北野天満宮 梅宛

 

50種約1500本の梅が植えられており、開花の時期には約2万坪の境内一帯に紅白の梅が咲き競います。

北野天満宮 梅 風鈴

 

例年早咲きの梅は12月頃から蕾が膨らみはじめ、正月明けから開花、種類が多いため様々な種類の梅を3月頃までに渡って、長く楽しむことができます。
梅苑は2月上旬頃公開され、入場料は1,000円で、茶菓子付きで茶店でいただけます。

北野天満宮 白梅

 

紅葉(もみじ苑)

北野天満宮 紅葉ライトアップ

 

境内西側の史跡御土居の「もみじ苑」では約350本のカエデが境内を彩ります。
紅葉のシーズンは、夜間のライトアップが行われ、光の中に浮かび上がる紅葉を境内を散策しながら堪能できます。
展望所から眺める国宝の御本殿と紅葉の景色が、紙屋川にかかる鶯橋と紅葉と共演し、赤や黄色に染まった木々が紙屋川に映り込む景色は絶景です。
もみじ苑は10月下旬から12月上旬まで公開されます。

花手水

北野天満宮 花手水3

 

北野天満宮は花手水が美しく人気を集めています。
代々伝わる宝物である北野天神縁起絵巻(きたのてんじんえんぎえまき)の有名な1場面をお花で再現することもあり、花手水にも物語があります。

厄除割符(やくよけわりふ)

北野天満宮の厄除割符は、「前厄除」「本厄除」「後厄除」「災難厄除・悪縁切り・魔除け」「ボケ封じ・無病息災・足腰健康」の5種類です。
右半分に氏名を記入して割符を割り、氏名を書いた方を奉納して、左半分(北野天満宮と書いてある方)をお守りとして身につけると良いとされています。

 

 基本データ

◆住所:京都府京都市上京区馬喰町
◆電話番号:075-461-0005
◆拝観時間:4月~9月 5:00~18:00/10月~3月 5:30~17:30
◆拝観料:無料
◆休日:無休
◆ライトアップ:あり
◆アクセス:
・市バス(金閣寺・立命館大学方面)「北野天満宮前」下車 一の鳥居まで徒歩2分/(京都駅・四条・出町柳・銀閣寺方面)「北野天満宮前」下車 一の鳥居まで徒歩2分
・嵐電北野線「北野白梅町駅」から一の鳥居まで徒歩7分
◆駐車場/あり
◆公式サイト/https://kitanotenmangu.or.jp/