二条城の概要
二条城は慶長8年(1603年)、江戸幕府初代将軍徳川家康が、天皇が住む京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所として築城したものです。
徳川慶喜による大政奉還がなされた有名な場所でもあり、数々の歴史の舞台となってきました。
明治時代には皇室の別邸「二条離宮」となっていたことから、正式名は「元離宮二条城」と言います。
平成6年(1994年)「古都京都の文化財」として、世界文化遺産に登録されました。
城内は、国宝の二の丸御殿、重要文化財の東大手門等の建造物、二の丸御殿 障壁画の美術品、特別名勝の二の丸庭園と豊富な文化財を有します。
武家風書院造を代表する建築で、国宝に指定される豪華絢爛な二の丸御殿、桂宮家の遺構であり、当時の生活の様子も垣間見ることが出来る本丸御殿。
設計の異なる3つの庭園など歴史的にも貴重な建造物が多数あり、多くの観光客が訪れる場所です。
桜の名所で、約300本、品種は約50にも及んでいます。
種類が豊富なので、長い期間桜を楽しむことが出来るのも魅力です。
春と秋には夜間拝観を行っており、プロジェクトマッピングを使ったライトアップが人気です。
二条城で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】★桜、★桃、梅
【夏】 –
【秋】紅葉、イチョウ
【冬】椿、梅
二条城の見どころ
唐門
重要文化財の建造物で、二の丸御殿の正面に位置し正門にあたります。
威厳のある風格、極彩色の彫刻が見事な門です。
冠木の上はすべて彫刻で埋め尽くされ、龍や虎などの霊獣、鶴亀、松竹梅といった長寿や吉祥を象徴するモチーフが刻まれています。
二の丸御殿
国宝である二の丸御殿は、江戸時代初期の建造物で、6種の建物からなっています。
部屋数33部屋、約800畳ある広大な空間です。
江戸時代の書院作りの代表的な建物であり、唯一現存する御殿群です。歴史上において、とても貴重な遺構です。
廊下は歩くと鳥が鳴くような音がするから、「鶯(うぐいす)張り」と呼ばれています。
忍び込んだ者にも気づきやすいという意味があったそうです。最も格式高い「一の間」では、障壁画・天井ともに豪華絢爛な造りとなっています。
二の丸庭園
二の丸御殿に隣接するように広がるのが二の丸庭園で、特別名勝に指定されています。
御水尾天皇行幸のために小堀遠州のもとで改修された書院造庭園です。
不老不死の仙人が住むと言われる山であった蓬莱を再現していると言われています。
どの角度から見ても美しく、多くの名勝を擁する京都の中でも屈指の人気を誇ります。
二条城の基本データ
◆住所:京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
◆電話番号:075-841-0096
◆拝観時間:8:45~17:00
◆拝観料:
・入城料のみ 一般800円 中高生400円 小学生300円
・入城料+二の丸御殿観覧料 一般1300円 中高生400円 小学生300円
展示収蔵館観覧料 100円
◆休日:12/29~12/31
◆ライトアップ:あり
◆アクセス:京都市営地下鉄「二条城前駅」から徒歩すぐ/市バス「二条城前」から徒歩すぐ/JR「二条駅」から徒歩17分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/