洛中の寺社

東寺 toji

東寺の概要

東寺 門

 

平安遷都とともに建立された国立の寺院です。
真言宗の総本山で、ご本尊は薬師如来。真言宗の根本道場であり、教王護国寺とも呼ばれています(宗教法人としての登録名が教王護国寺)。
創建からおよそ1200年の歴史を誇り、日本で最初の密教寺院です。

東寺 金堂 新緑

 

真言宗の宗祖である弘法大師・空海は、鎌倉時代から弘法大師信仰の高まりとともに「お大師様の寺」として皇族から庶民まで広く信仰を集めました。
平成6年(1994年)に「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されました。
唯一残る平安京の遺構でもあり、境内には多数の国宝・重要文化財を有しています。

東寺 食堂 桜

 

春の桜と秋の紅葉の時期にはライトアップとともに、夜の特別公開があります。
夜も金堂と講堂を拝観でき、通常公開されていない五重塔の内部公開もあるので、見どころがたくさんあります。

 

東寺で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】★桜(ライトアップ)
【夏】★蓮
【秋】★紅葉(ライトアップ)、イチョウ
【冬】 –

東寺 蓮

 

東寺の見どころ

御影堂(大師堂)

東寺 大師堂

 

国宝。かつて空海が住房としていた境内の「西院」と呼ばれる一角に建つ住宅風の仏堂です。
南側の後堂には、空海の念持仏とされる不動明王坐像(国宝)が安置されています。
厳重な秘仏で非公開ですが、日本の不動明王像では最古の作例の一つとされています。
また、北側の前堂には、弘法大師坐像(国宝)が安置されています。
弘法大師・空海が住んでいたとされる御影堂では、毎日朝6時から一の膳、二の膳、お茶をお供えする生身供(しょうじんく)が行われており、参拝者もお参りすることが出来ます。
東寺を訪れた際には、まず、この御影堂からお参りすることが推奨されています。

五重塔

東寺 ライトアップ 桜

国宝。木造塔として日本一の高さを誇る、高さ54.8m。空海により創建が始まりますが、実際は空海没後の9世紀に創建されました。
雷雨や不審火で、4回焼失していますが、寛永21年(1644年)徳川家光の寄進により五度目の再建が行われました。
内部は通常非公開になっていますが、特別公開時で限定的に公開されています。

金堂

東寺 金堂

 

国宝。東寺の本堂です。
堂塔の中で最も早く建設が始められ、弘仁14年(823年)には完成したと推測されています。
金堂の内部には広大な空間の中に、あらゆる病から人を守ってくれると言われているご本尊の薬師如来坐像と日光菩薩、月光菩薩の両脇侍像が安置されています。

桜と紅葉のライトアップ

東寺 ライトアップa

 

桜と紅葉の季節には、夜間の特別公開でライトアップが行われます。
桜は約200本。秋は約250本のカエデの葉が赤く色づきます。
池の水面に映り込む景色が見事。
また、五重塔や歴史的建造物と織りなす美しい景色は圧巻です。

東寺 ライトアップb

 

蓮池

東寺 蓮a

6月になると見事な蓮が楽しめます。
蓮池は、東側の拝観入口慶賀、慶賀門入ってすぐ左にある宝蔵の周りにあり、華やかなピンクの花が咲き誇る光景はとても美しいです。
南側にある五重塔をバックに撮影すると、ベストポジションで撮影できるのでおすすめです。

 

東寺の 基本データ

◆住所:京都府京都市南区九条町1番地
◆電話:075-691-3325
◆拝観時間:開門5:00~17:00/金堂・講堂 8:00~17:00/宝物館・観智院 9:00~17:00
◆拝観料:御影堂・食堂(じきどう)など境内無料/金堂、講堂、五重塔など有料
◆休日:無休
◆ライトアップ:あり
◆アクセス:JR「京都駅」八条口から徒歩15分/近鉄「東寺駅」から徒歩10分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://toji.or.jp/