洛北の寺社

大徳寺 daitokuji

大徳寺 門

大徳寺の概要

正和4年(1315年)に妙超によって創建された寺院で臨済宗大徳寺派の大本山。
応仁の乱によって衰退しますが後に一休宗純によって復興します。
本能寺の変の後に織田信長の菩提を弔うために総見院が建立されたことを契機に、境内には多数の塔頭が建立されました。
現在では国宝や重要文化財級の堂宇が林立する広大な境内に20を超える塔頭が立ち並び、大寺院の威厳を誇ります。

瑞峯院 十字架

 

千利休ら多くの茶人が関係を持ったことからに茶の湯の文化とゆかりがあり、また、茶の湯を中心に禅文化の中心地として室町期以降の文化を花開かせました。
精神性の高い枯山水庭園で有名な大仙院や瑞峯院など詫び寂び文化の一端に触れることができます。

現在は境内は散策自由ですが本坊は通常非公開です。
また、通常公開している塔頭は高桐院・龍源院・大仙院・瑞峯院の4か所です。(事前に確認要)

 

大徳寺で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】
【夏】★青紅葉(高桐院)
【秋】★紅葉(高桐院)
【冬】★侘助椿

 

大徳寺の見どころ

山門

大徳寺 山門

天正17年(1589年)に千利休によって完成した壮大な山門で重要文化財。
山門が完成した際に楼閣に置かれた千利休の像を巡り豊臣秀吉と千利休が対立し、利休が自害を命じられてといわれています。

大仙院

永正6年(1509年)に創建した塔頭。永正10年(1513年)に建立された方丈は国宝に指定されていて、現存最古の床の間で知られています。
枯山水の庭園は石と砂によって滝や川を表現したもので、コンパクトながらダイナミックな名勝です。

高桐院

高桐院

慶長7年(1602年)に戦国大名の細川忠興が開基として創建した寺院で、明智光秀の妻である細川ガラシャの墓所もあります。
「楓の庭」と呼ばれる江戸時代作庭の簡素で風情ある庭園があり、特に紅葉の美しさで知られています。

総見院

総見院 門

 

天正11年(1583年)に本能寺の変に没した織田信長の菩提を弔うために豊臣秀吉が創建した塔頭。
重要文化財の織田信長坐像は、慶派仏師の作といわれていて写実的な作風です。
また、豊臣秀吉が好んだといわれる樹齢400年の侘助椿が植えられており、通常は非公開で春秋の特別公開時のみ拝観できます。

霊鑑寺 椿

 

大徳寺の基本データ

◆住所:京都市北区紫野大徳寺町53
◆電話:075-491-0019
◆拝観時間:9:00~17:30
大仙院:075-491-8346
高桐院:075-492-0068
龍源院:075-491-7635
瑞峯院:075-491-1454
◆拝観料:境内自由(塔頭ごとに異なる)
◆休日:塔頭ごとに異なる
◆ライトアップ:なし
◆アクセス(京都駅から):
京都市バス101,205,206系で大徳寺前下車すぐ
叡山電鉄鞍馬線で岩倉駅下車、徒歩20分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:http://www.rinnou.net/cont_03/07daitoku/