洛北の寺社

寂光院 jakkoin

寂光院の概要

聖徳太子が父の用明天皇の菩提を弔うために建立したとされる寺院。
創建の詳細な由来は記録がないため不明ですが、「平家物語」にゆかりのある寺院として古くから知られています。
平清盛の娘である建礼門院が壇ノ浦の戦いの後に、この寺で終生を過ごし一族の菩提を弔ったといわれています。

寂光院 門

 

山門に至る石段は木々がトンネルの様に折り重なり、心洗われるような雰囲気です。
境内には「平家物語」にも登場する汀の池、汀の桜のある庭園があり、風情ある景色の中に往時をしのぶことができます。
特に初夏の新緑と秋の紅葉が美しく、グラデーションのような色彩に彩られます。
受付で申し込むと、写経やお抹茶をいただけます。

 

寂光院で楽しめるお花

★は名所・特におすすめ

【春】桜
【夏】青紅葉
【秋】★紅葉、秋海棠
【冬】 -

寂光院 桜

 

寂光院の見どころ

山門

杮葺きの小さな山門に至る石段は周囲を木々に囲まれていて非常に風情が豊かです。
一段一段登っていくたびに。特に秋の風景は美しく、紅葉のトンネルというべき絶景が楽しめます。

四方正面の池

本堂の東側にある心字池。
裏の山から引いた水で3段の滝を表現した池で、周辺の植え込みは本堂や書院など四方のどの建物から眺めても正面に見えるように整えられています。

汀の池

本堂の西側にある池で、池を中心に苔むした石や植え込みが風情豊かな光景が美しい。
文治2年(1186)年に後白河法皇がお忍びの行幸で、この地の建礼門院のもとを訪れた際にこの池にちなんだ和歌を詠んだと言われ、「平家物語」のテーマである諸行無常をよく表したエピソードとして知られています。
池の近くには姫小松という樹齢数百年の松が植わっていて往時をしのぶことができます。

雪見燈籠

本堂の右側にある鉄製の灯篭。豊臣秀吉が本堂を再建した際に桃山城から移したものといわれています。
五三の桐の透かし彫りが美しいデザインですが、鉄の色の重厚な雰囲気が目を引きます。

 

寂光院の基本データ

◆住所:京都府京都市左京区大原草生町676
◆電話:075-744-3341
◆拝観時間:3月~11月 9:00~17:00 12月、1月4日~2月 9:00~16:30
1月1日~3日 10:00~16:00
◆拝観料:大人600円 中学生350円 小学生100円
◆休日:無休
◆ライトアップ:なし
◆アクセス(京都駅から):
京都市バス17/18系統大原行きで大原下車、徒歩15分
◆駐車場:なし(付近に民間駐車場あり)
◆公式サイト:https://www.jakkoin.jp/