洛北の寺社

実相院 jissoin

実相院の概要

鎌倉時代の寛喜元年(1229年)に静基が開基した天台宗の門跡寺院。
当初は北区の柴野にありましたが、数度の移転を経て応仁の乱を逃れるために現在の岩倉の地に移ったといわれています。
江戸時代以降は皇室にゆかりのある人物が代々住職を勤めました。
幕末には一時期岩倉具視がここに身を寄せていて、当時の密談の記録も残されています。

池泉鑑賞式庭園の「山水庭園」と近年作庭された石庭「こころのお庭」という2種類の庭園があります。春には桜が美しく、石庭と桜の対比がうつくしいです。
また、特に客殿から見る山水庭園の眺めが素晴らしく、黒々と磨かれた床に新緑や紅葉が反射する様は息を飲むほどの美しさです。

 

実相院で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】★桜
【夏】杜若
【秋】★紅葉、銀木犀、彼岸花
【冬】千両

 

実相院の見どころ

山水庭園

江戸時代に作庭されたといわれる池泉鑑賞式庭園です。
池を中心に構成された庭園で、しっとりとした苔の広がる落ち着きのある雰囲気に心洗われます。
池にはモリアオガエルが生息していて、5月ごろには泡の塊のような卵塊が見られることがあります。

 

客殿

宝永5年(1708年)に建てられた大宮御所の建物を移築したもので本尊は、本尊は鎌倉時代の不動明王像です。
国の登録有形文化財で、江戸時代の狩野派の絵師による襖絵が多数残されています。
山水庭園を望む板の間は床が黒光りするほどに磨き込まれていて、初夏の新緑や秋の紅葉、冬は雪景色を映し込むことで知られています。
それぞれ「床みどり」「床もみじ」「雪化粧」として知られ、季節ごとに美しい風景が広がります。

管理人:菜々
管理人:菜々
文化財保護の観点から撮影は禁じられていますので、ぜひご自身の目で楽しんで楽しんでくださいね♪

 

こころのお庭

2014年に作庭された枯山水の庭園。
庭師の小川勝章さん監修のもと市民参加によって作庭されました。白砂と苔のコントラストが美しく、白砂の中には波をかたどった木製のオブジェが置かれていて新しさを感じます。
背後には比叡山を借景としておりスケールの大きな光景を楽しめます。
春にはしだれ桜が咲き誇り石庭を美しく彩ります。

 

実相院の基本データ

◆住所:京都府京都市左京区岩倉上蔵町121
◆電話:075-781-5464
◆拝観時間:9:00~17:00
◆拝観料:大人500円 小・中学生250円
◆休日:不定休
◆ライトアップ:なし
◆アクセス(京都駅から):
京都市バス24系統岩倉実相院行でき岩倉実相院下車すぐ/叡山電鉄鞍馬線で岩倉駅下車、徒歩20分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://www.jissoin.com/