洛南の寺社

随心院 zuishinin

随心院l

随心院の概要

真言宗善通寺派の大本山です。
後堀河天皇の頃から門跡寺院になり、現在の書道は慶長年間以降に再建されたものです。
小野小町が余生を送った場所と伝えられ、境内には小町化粧井戸、文張地蔵、恋文を埋めた小町文塚をはじめとしたゆかりの史跡が残っています。
神殿造りの本堂では阿弥陀如来像や快慶作の金剛薩埵像、書院では狩野派の襖絵を拝観できます。

 

梅の名所として知られていて、遅咲きの紅梅が咲き誇る3月下旬には「はねず踊り」が行われます。

随心院 梅

 

春には参道の桜が楽しめます。

秋は、庭園の美しい紅葉が見事です。

 

随心院で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】★梅、桜、★石楠花、ツツジ、皐月
【夏】青紅葉
【秋】★紅葉
【冬】椿

随心院 石楠花

 

随心院の見どころ

小野小町の歌碑

随心院 歌碑

 

随心院の拝観入口の前には小野小町の歌碑があります。
「花の色は 移りにけりないたづらに わが身世にふる ながめせしまに」という百人一首の歌が刻まれています。
小野小町は平安時代仁明天皇の頃、宮廷を支えていたと言われる女流歌人です。
六歌仙・三十六歌仙の一人で出羽国の郡司の女、小野篁の孫や子とも伝えられていますが、実名も生没年もわかっていません。
世界三大美女に数えられていますが、楊貴妃やクレオパトラとは異なりすべてが謎に包まれています。

小野梅園

随心院 梅園

 

梅の名所として知られる随心院は、小野梅園に約200本もの八重紅梅が植えられ、例年3月中旬から下旬に見ごろを迎えます。八重紅梅は、「はねず色」といわれる白みをおびた薄い紅色の花を咲かせることから「はねず梅」とも呼ばれます。
毎年3月下旬には「はねず踊り」が行われ、はねず色の衣装に身を包んだ少女たちが華麗な踊りを披露します。

化粧の井戸

絶世の美女、小町が用いたとされる井戸で、変わった形をしています。
水面へ降りる道がついているところなどは「まいまい井戸」に似ています。
また、井戸の近くには「化粧橋」という涸れ川に架かる橋が残っていますが、位置からしてこの緯度からの水を流したものと考えられています。

 

随心院の基本データ

◆住所:京都市山科区 小野御霊町 35
◆電話:075-571-0025
◆拝観時間:9:00-17:00(16:30受付終了)
◆拝観料:大人500円 団体(一般20名以上 450円)
◆休日:寺内行事により停止になる場合あり。
◆ライトアップ:あり
◆アクセス:京都市営地下鉄東西線「小野」駅より徒歩5分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://www.zuishinin.or.jp