洛西の寺社

化野念仏寺 adashinonembutsuji

化野念仏寺 紅葉1

化野念仏寺の概要

嵯峨野のすこし奥にある浄土宗の寺院。
弘仁2年(811年)に空海がこの地で野ざらしになっていた遺骸を埋葬し、智山如来寺を建立したことに起源をもつと伝わっています。
その後、法然が念仏道場を開き念仏寺となりました。現在の本堂は江戸時代はじめごろの再建です。
また、明治時代に入ってからは、この地に散乱していた多数の無縁仏や石仏を集めて供養するようになりました。

 

8千体近い無縁仏や石仏は現在も境内に整然と並べて供養されていて、賽の河原にちなんで「西院の河原」と呼ばれています。
一面に墓石や石仏が並ぶ様子に圧倒されるとともに、無常を感じさせる独特な光景です。
境内は竹林やカエデに囲まれていて、初夏の新緑や秋の紅葉が美しい名所でもあります。

化野念仏寺 紅葉3

 

化野念仏寺で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】 –
【夏】青紅葉
【秋】★紅葉
【冬】 –

 

化野念仏寺の見どころ

本堂

正徳2年(1712年)に再建された建物で、本尊として湛慶作と伝わる阿弥陀如来坐像を安置しています。

西院の河原

境内一面に並べられた墓石や石仏。
古くから埋葬の地であったあだし野に散乱していた無縁仏を明治30年代に地元の人々の協力を得て掘り起こし供養したものです。
無縁仏や石仏や極楽浄土で阿弥陀如来の説法を聞く人々の姿を模して並べられています。
木々に囲まれて静けさの中に8千の石仏が並ぶ様子は圧巻の一言で、京都でも類を見ない光景が楽しめます。

化野念仏寺 紅葉2

 

掘り起こされた石仏は平安時代から江戸時代に至るまで各時代のものが揃っていることがわかっています。
境内にはカエデも多く植えられていて、秋には石仏と紅葉の織りなす独特な光景が見事です。

 

8月23、24日には無縁仏を供養する千灯供養が行われて、石仏の周りに多くのろうそくが灯り幻想的な光景が見られます。

竹林の小径

化野念仏寺には竹林があり小径が整備されています。青々とした竹が茂り吸い込まれそうな光景が続いています。嵐山の竹林の小径よりもひと気が少なくゆったりと楽しむことができます。

化野念仏寺 竹の小径

 

化野念仏寺の基本データ

◆住所:京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
◆電話:075-881-9800
◆拝観時間:9:00〜16:30(受付終了) ※1,2,12月は15:30に受付終了
◆拝観料:大人500円 中高生300円
◆休日:行事による休日あり
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:
・京都バス72系統嵐山・清滝行きで、鳥居本下徒歩5分
・JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅下車 徒歩30分
◆駐車場:なし(近くに民間駐車場あり)
◆公式サイト:http://www.nenbutsuji.jp/