洛西の寺社

二尊院 nisonin

二尊院 門

二尊院の概要

正式には小倉山二尊教院華台寺といいますが、本尊として釈迦如来と阿弥陀如来を並べて祀っていため二尊院と呼ばれています。
平安時代初期の承和年間(834年~847年)に嵯峨天皇の勅願によって三代天台座主の円仁によって開かれたといわれています。
その後荒廃しますが、鎌倉時代初期に法然の高弟・湛空らによって再興されます。
後に応仁の乱で焼失しますが、永正18年(1521年)に公家の三条西実隆らによって再建され現代に至ります。

二尊院 紅葉

 

小倉山の裾野を寺域とする広大な境内は特に紅葉の名所として非常に人気が高く、秋には多くの観光客でにぎわいます。

 

また、春の桜や初夏の青もみじも見事で、嵐山を代表する観光スポットとして知られています。
人混みが気になる場合は開門してすぐの拝観がおすすめです。

 

二尊院で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】桜
【夏】★青紅葉、紫陽花
【秋】★紅葉
【冬】 -

 

 二尊院の見どころ

参道

角倉了以によって伏見城から移築された風格ある総門を抜けて本堂に至る参道は道幅が広く、数百メートルにわたって真っ直ぐに伸びています。
道の脇には桜とカエデが交互に植えられていて季節ごとの彩りが楽しめます。特に秋の紅葉は格別で「紅葉の馬場」と呼ばれているほどです。
紅葉のトンネルともいうべき光景は圧巻で、京都屈指の紅葉の名所として有名です。

本堂

二尊院 本堂

 

永正18年(1521年)に三条西実隆によって再建された建物で現在は京都市指定文化財です。
本堂に掲げられている「二尊院」の勅額は後奈良天皇の自筆のものです。
本尊として現世から来世へと送り出す釈迦如来と、西方浄土へと迎え入れる阿弥陀如来が並んで祀られていて二尊院の名前の由来となっています。
いずれも鎌倉時代中期のもので春日仏師の作とされ、重要文化財に指定されています。

時雨亭跡

小倉百人一首の撰者である藤原定家の別荘・時雨亭の跡地といわれています。
現在は特に建物などはありませんが二尊院の中でも高い場所にあるため、時雨亭跡からは京都の街を一望できます。

 

二尊院の基本データ

◆住所:京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
◆電話:075-861-0687
◆拝観時間:9:00~16:30(受付終了)
◆拝観料:中学生以上500円 小学生以下無料
◆休日:なし
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:
・市バス28系統嵐山・大覚寺行きほか 嵯峨釈迦堂前下車 徒歩約10分
・京福嵐山本線 嵐山駅下車 徒歩15分
・JR山陰本線 嵯峨嵐山駅下車 徒歩19分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://nisonin.jp/