洛西の寺社

大原野神社 oharanojinja

大原野神社 本店

大原野神社の概要

別名「京春日」と言い、奈良の春日大社、第一の分社で春日明神を祀っています。
延暦3年(784年)桓武天皇の長岡京遷都の際、藤原氏の氏神である奈良の春日大社の神々をこの地に祀ったことから「京春日」と言われています。

 

春日大社、京都の吉田神社に並んで、「藤原氏の氏神三社」のひとつに数えられ、二十二社(神社の社格のひとつで国家の重大事、天変地異などの時に朝廷から特別な奉幣を受けた)の一社であった歴史があります。
大原野神社は良縁、夫婦円満、女性守護の御利益があり、境内には春日神の使いである鹿の狛鹿、鹿の手舎水など、至る所で鹿のモチーフが目立ちます。

大原野神社 鹿

 

秋は紅葉の名所として知られています。
平安時代の歌人が、大原野神社の紅葉の美しさを詠んだ歌が和歌集にも収められており、その当時から美しい紅葉であったことがうかがえます。

大原野神社 紅葉

 

また、希少な藤袴の自生地としても有名で、今や藤袴「準絶滅危惧種」に指定され、保全活動が進められています。
秋には期間限定で藤袴の御朱印が授与され、美しい藤袴と蝶(アサギマダラ)の絵があしらわれています。

 

大原野神社で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】★千眼桜
【夏】蓮、藤
【秋】★藤袴、★紅葉
【冬】 -

 

 大原野神社の見どころ

本殿

一間者春日造の社殿が4棟並ぶ形式で、これは春日大社と同様の造りになっています。
御祭神は4柱で、第一殿に武御賀豆智命(日本神話に登場する雷の神)、第二殿に伊波比主命(日本書紀に登場する刀剣の神)、第三殿に天之子八根命(日本神話に登場する中臣氏・藤原氏の祖神)、第四殿に比売神(神道の女神)が祀られています。

幻の千眼桜

満開の期間が3日間と短い一重枝垂れ桜です。
沢山の花芽をつけ、花にボリューム感があり、そのなりが珍しい桜です。開花期間が短いことから幻の桜と呼ばれます。
この桜の満開を見る事が出来たら、千の願いも叶うと言われています。
例年の満開日は4月8日頃です。

紅葉の名所

 

古くからの紅葉の名所として知られ、多くの人で賑わいます。
紅葉の見ごろの時期は夜間のライトアップが行われ、見事に色づいたモミジをはじめとする樹木が幻想的に浮かび上がり、歴史的な建物、庭園と相まって素晴らしい景色を堪能できます。

大原野神社 ライトアップ引用元:https://oharano-jinja.jp/

モミの神木跡

樹齢500年の神木のモミの木が平成30年の台風により折れてしまい、その折れた木の上部に屋根をつけて、中に入れるようになっている神木跡です。
木の中身が朽ちて空洞となってしまっていたため、その形を利用して中に入ることができます

大原野神社 御神木引用元:https://oharano-jinja.jp/

 

鯉沢池(こいさわのいけ)

奈良の猿沢池を模して造られたとされる池で美しい蓮の花が咲きます。
池に架かっている橋と睡蓮の構図がモネの睡蓮によく似ています。

 

大原野神社の基本データ

◆住所:京都府京都市西京区大原野南春日町1152
◆電話番号:075-331-0014
◆拝観時間:参拝自由 授与所は8:30~17:00
◆拝観料:無料
◆休日:無休
◆ライトアップ:あり
◆アクセス:阪急バス「南春日町」から徒歩8分/市バス「南春日町」から徒歩8分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://oharano-jinja.jp/