洛西の寺社

鹿王院 rokuouin

鹿王院 門

鹿王院の概要

1379年(天授5/康暦1)に足利義満の創建。天龍寺の塔頭で、春屋妙葩(しゅんおくみょうは)が開山し、元は宝幢寺(ほうどうじ)という名前で、開山堂が鹿王院と呼ばれていました。
建立の際に、野鹿が群れをなして現れたことから鹿王院を名付けられたと言われています。
京都十刹の一つでしたが、応仁の乱などにより廃絶し、現在は鹿王院のみ現存しています。
本堂には、運慶作と伝わる本尊釈迦如来像や十大弟子像が安置されています。
また紅葉が美しいことでも知られていますが、定番の寺社に比べるとそこまで混まないため、ゆっくり散策できるので穴場です。
紅葉はもちろんのこと、新緑の頃の青紅葉もおすすめです。

鹿王院 青紅葉

 

鹿王院で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】皐月
【夏】青紅葉、沙羅双樹、竹林
【秋】★紅葉
【冬】 –

 

鹿王院の見どころ

紅葉

門をくぐると、まっすぐのびた参道の紅葉が目に飛び込み、真っ赤な紅葉のトンネルがお出迎えしてくれます。
参道の石畳の両脇に広がる苔の絨毯とのコントラストも美しく、静寂の中で心ゆくまで堪能できます。

鹿王院 紅葉

 

舎利殿(駄都殿)

舎利殿内部の多宝塔には、鎌倉幕府3代将軍の源実朝が宋の国から手に入れた仏牙舎利(ぶつげしゃり)が安置されています。
仏牙舎利とはお釈迦様の歯のことで、とても価値があるものとされていたそうです。
毎年、10月15日には「舎利会(しゃりえ)」の法要が行われ御開帳されます。
嵐山を借景にした紅葉とのコラボレーションも見事です。

鹿王院 舎利殿

 

竹林

参道の西側に自生した竹林が広がっており、2021年に初公開されました。
高く伸びた竹の中を散策することができ、夏は日を遮ってくれるので涼やかな雰囲気を楽しめます。

鹿王院 竹林

 

鹿王院の基本データ

◆住所:京都府京都市右京区嵯峨北堀町24
◆電話:075-391-3631
◆拝観時間:9:00〜17:00
◆拝観料:400円
◆休日:無休
◆ライトアップ:あり(完全予約制)
◆アクセス:
・嵐電「鹿王院(ろくおういん)駅」より徒歩約3分
・JR「嵯峨嵐山駅」より徒歩約6分
・市バス(11系統)「下嵯峨」にて下車 徒歩約3分
◆駐車場:門の前に駐車可(ライトアップ時は使用不可)
◆公式サイト:なし