西明寺の概要
天長年間(824年~834年)に空海の弟子・智泉が神護寺の別院として創建したと伝わる寺院。
鎌倉時代に再興されて正応3年(1290年)に後宇多天皇から西明寺の名を賜り独立しますが、のちに室町時代の兵火で焼失します。

現在の伽藍は五代将軍徳川綱吉の生母・桂昌院の寄進により再建したと伝わっています。
高山寺、神護寺に並び三尾の古刹として知られていて、山あいの静かな名所として人気を集めています。

苔むした庭園が美しく心安らぐほか、春の桜やツツジ、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季を通じて季節の美しさを楽しめるのが魅力です。

紅葉期には、紅葉を眺めながら抹茶を頂くこともできます。
市街地を離れて、落ち着けるスポットを求めている方には特におすすめします。

西明寺で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】桜、★三つ葉ツツジ、石楠花
【夏】★青紅葉
【秋】★紅葉、イロハモミジ(高雄モミジ)
【冬】南天、千両

西明寺の見どころ
指月橋

参道の途中、清滝川にかかる赤い欄干の橋。
渓谷に流れる清流が美しく、橋の上からの眺めはまさに絶景の一言です。
新緑はもちろん、やはり紅葉の時期は最高のロケーションで、撮影スポットとしても人気が高いです。

本堂

元禄13年(1700年)に桂昌院の寄進によって再建されたと伝わる建物。
内部には本尊として運慶作と伝わる清凉寺式釈迦如来立像が安置されています(重要文化財)。
堂内からは緑豊かな庭園を鑑賞することができ、欄間や柱を額縁とした絵画のような光景を堪能できます。
庭園
心字池を中心に構成された苔むした庭園。
庭園の片隅には、苔むした石の上に宝篋印塔がたたずんでいます。

遠く杉木立の山を借景とした風景は、絵画的で時間を忘れて眺めていたくなる素晴らしさです。
聖天堂と本堂を繋ぐ古風な渡り廊下から眺める庭園も、豊かな風情を楽しめます。。
特に新緑の鮮やかな初夏や紅葉の秋など、季節ごとの美しさを堪能できる庭園です。

高野槙(こうやまき)
樹齢700年を超えるマキの大木で、立派な枝ぶりで樹形も美しい名木です。
「槙ノ尾」という地名の由来になったともいわれています。

西明寺の基本データ
◆住所:京都府京都市右京区梅ヶ畑槇尾町1
◆電話:075-861-1770
◆拝観時間:9:00~17:00
◆拝観料:大人500円 中高生400円
◆休日:なし
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:JRバス「槙ノ尾」下車 徒歩5分
◆駐車場:なし
◆公式サイト:https://www.saimyoji.or.jp/