洛西の寺社

東林院(妙心寺) torinin(myoshinji)

東林院の概要

妙心寺の塔頭のひとつ。享禄4年(1531年)に室町幕府管領の細川氏綱が養父の菩提を弔うために建立した三友院に起源をもちます。
もともとは上京にありましたが、弘治2年(1556年)に山名豊国が開基となって妙心寺の寺域に移り再興されました。
この時に東林院に改められて山名家の菩提寺となりました。
現在では沙羅双樹の寺として知られていて、6月ごろには可憐な白い花が咲く風情ある光景が楽しめます。

 

東林院は原則非公開の寺院ですが、1月の「小豆粥で初春を祝う会」や6月の「沙羅の花を愛でる会」など季節の歳時に合わせて公開されます。
また、現住職が精進料理の研究家でもあるため、毎週火曜と金曜に精進料理の体験教室が開かれます(要電話予約)。

 

東林院で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】 –
【夏】★沙羅双樹、紫陽花
【秋】 –
【冬】★千両

 

 東林院の見どころ

庭園

本堂の前庭で、十数本の沙羅双樹が植えられていて6月になると小さな白い花を咲かせます。
苔の上に花の落ちる様子も風情があって、平家物語に儚さの象徴として描かれた花を堪能できます。
沙羅の花は6月の「沙羅の花を愛でる会」で公開されます。
抹茶や精進料理を味わいながら情緒あふれる光景が楽しめます。

小豆粥で初春を祝う会

1月15日から31日まで開催される行事で、新年に食べると邪気を払うといわれる小豆粥を頂くことができます。
15日は禅寺特有の法要・散飯式が行われます。
小豆粥のほかに本格的な精進料理を頂くことができ、禅宗文化の味を楽しめます。
新年では通常非公開の「千両の庭」が公開されます。赤く実った千両がささやかに新年を彩ります。

千両169

 

梵燈のあかりに親しむ会

10月に開催される夜間特別拝観の行事。
庭や境内を住職手作りの瓦製梵燈やろうそくが照らして、幽玄の光景を生み出します。
茶席ではお抹茶を味わうこともでき、ほの暗い世界の中でリラックスできます。
京都の夜間特別拝観のなかでも特に静かな行事なので、非日常を最も味わえるかもしれません。

東林院 抹茶

 

東林院の基本データ

◆住所:京都市京都市右京区花園妙心寺町59
◆電話:075-463-1334
◆拝観時間:通常非公開
◆拝観料:通常非公開
・1月「小豆粥で初春を祝う会」梅湯茶礼・小豆粥と精進料理 3,700円
・6月「沙羅の花を愛でる会」お抹茶付1,580円 お抹茶と精進料理付 5,570円
・10月「梵燈のあかりに親しむ会」
◆休日:通常非公開
◆ライトアップ:あり
◆アクセス:市バス10・26系統妙心寺北門前下車すぐ/JR嵯峨野線花園駅下車徒歩8分
◆駐車場:なし
◆公式サイト:なし