洛西の寺社

等持院 toujiin

等持院 門

等持院の概要

暦応4年(1341年)に足利尊氏が夢想国師を開山に招いて創建した寺院。
尊氏は死後ここに葬られて、幕府にあった等持寺を移す形で足利家の菩提寺となりました。
その後、火災による被害や室町幕府の衰退によって衰微していきますが、慶長11年(1606年)には豊臣秀頼によって再興されます。
足利氏ゆかりの寺院なので尊氏の墓所が残るほか、歴代足利将軍の木像も残されています。
また、大正時代には日本映画の父といわれるマキノ省三による撮影所が一時期境内に造られていて、京都映画に大きな影響を与えた地でもあります。

等持院 庭園

 

開山の夢想国師作庭とされる庭園が特に有名で、初夏の半夏生や皐月、秋の芙蓉や紅葉など季節ごとの彩りが美しいスポットとしても人気が高いです。

 

等持院で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】桜、皐月(咲き始め)
【夏】★皐月、★半夏生、紫陽花、花菖蒲、芙蓉
【秋】★紅葉、芙蓉
【冬】椿、南天

等持院 半夏生

 

等持院の見どころ

方丈

等持院

 

本堂にあたる建物で、元和2年(1616年)に福島正則が妙心寺塔頭海福院に建立したものを文政元年(1818年)に移築したものです。
狩野興以の作による襖絵は京都市登録有形文化財で、現在は年に1度の寺宝展で公開されています。

霊光殿

足利尊氏の念持仏である利運地蔵尊を本尊として祀る建物。
本尊のほかに開山の夢想国師像、歴代の足利将軍の像、厄落としのために造らせたという徳川家康像が安置されています。

庭園「芙蓉池」

等持院 庭園1

 

方丈の北側に位置する池泉回遊式庭園で京都市指定名勝。
文化5年(1808年)の火災以降荒廃していましたが昭和時代に整備されました。
築山には足利義政好みの茶室「清漣亭」が建てられています。
四季の芙蓉池は特に6月ごろに咲く皐月が美しいことで知られています。

 

庭園「心字池」

等持院 紅葉 池

 

方丈の東側に位置する池泉回遊式庭園で京都市指定名勝。
開山の夢想国師による作庭と伝えられていて、心字池を中心に比較的平坦で穏やかな印象の庭園です。
紅葉が美しく秋には人気のスポットですが、夏至ごろに咲く半夏生や冬の椿など1年を通じて美しい彩りを楽しめます。

 

等持院の基本データ

◆住所:京都府京都市北区等持院北町63
◆電話:075-461-5786
◆拝観時間:9:00~16:30(受付終了16:00)
◆拝観料:大人500円 小人300円
◆休日:なし
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:
市バス10・26系統 等持院南町下車 徒歩8分
京福電鉄北野線 等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅下車 徒歩5分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://toujiin.jp/