善峯寺の概要
長元2年(1029年)に源信の弟子・源算が創建したとされる天台宗の寺院。
鎌倉時代には多くの皇族が入寺し多数の僧房を擁する大寺院となりましたが、応仁の乱によって伽藍の大部分を焼失します。
江戸時代に5代将軍徳川綱吉の生母・桂昌院の力によって再建されて現在にいたります。
境内は釈迦岳の山腹一帯に広がっていてその面積は約3万坪にも及びます。
山のお寺なので京都の街並みを一望できるほか、秋には山全体の紅葉する圧倒的な光景が楽しめます。
天然記念物に指定されている大木「遊龍の松」や江戸期に再建された堂宇を巡るほか、初夏のツツジや紫陽花なども美しく四季を通じて楽しめます。
境内全体が広く山にあるので、歩きやすい服装と靴をおすすめします。
善峯寺で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】★桜、牡丹、ツツジ、芍薬
【夏】ツツジ、★紫陽花、シャガ
【秋】★紅葉、藤袴、秋明菊
【冬】乙女椿
善峯寺の見どころ
多宝塔
元和7年(1621)建立の塔で現在は重要文化財で、現存する善峯寺の建造物では最古のものです。
愛染明王を本尊として安置する二層の塔で、杮葺きの屋根が風情豊かです。
遊龍の松
樹齢600年以上、全長37mの松で国の天然記念物に指定されています。
太い幹が地を這うように伸びていて、その様子が伏龍の遊ぶように見えることから遊龍と名づけられました。
大きく横に広がった樹形がダイナミックな名木です。
桂昌院しだれ桜
六角の経堂の脇に植えられた樹齢300年以上のしだれ桜。
善峯寺再興に寄与した桂昌院のお手植えと伝わっています。
JR東海の「そうだ、京都いこう」のキャンペーンに使用されて有名になりました。
春には大ぶりな枝が見事に咲き誇ります。
白山あじさい苑
白山社の近くに三千坪近く広がるあじさい苑は、京都でも屈指の紫陽花の名所です。
セイヨウアジアサイやガクアジサイなど、様々な品種の8000株近い紫陽花が6月から7月ごろにかけて咲き誇り、山の斜面一面を彩ります。
特に善峯寺は見晴らしの良い高台にあるので、紫陽花越しに京都の街を一望できます。
善峯寺の基本データ
◆住所:京都府京都市西京区大原野小塩町1372
◆電話:075-331-0020
◆拝観時間:平日8:30~17:00(土日祝は8:00から)
◆拝観料:大人500円 高校生300円 小中学生200円
◆休日:なし
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:JR京都線 向日町駅下車のち、阪急バス66番善峯寺行きで善峯寺下車 徒歩8分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:http://www.yoshiminedera.com/