知恩院の概要
浄土宗の開祖法然上人（ほうねんしょうにん）が念仏のみの教えを広め、入寂された遺跡に建つ浄土宗の総本山。
浄土宗の寺院をとりまとめる頂点の寺院で、法然上人は「南無阿弥陀仏」をただ一心に称えることにより、すべての人が救われるという専修念仏の道を説きました。
徳川家から庶民まで多くの人の信仰を集めた歴史があります。
正式名は「華頂山知恩教院大谷寺」。承年5年（1175年）に建立され、800年以上の歴史を誇るお寺で、国宝の三門・御影堂に加え数々の重要文化財があります。
東山三十六峰のひとつである華頂山のふもとに、大小多くの伽藍（僧侶が集まり修行する神聖な場所）が点在しています。
また、方丈庭園や友禅苑など自然の美しい名園も見どころ。
春の桜、秋の紅葉をはじめ、情緒あふれる四季の景色が楽しめます。
知恩院で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】★桜
【夏】 –
【秋】★紅葉
【冬】 –
知恩院の見どころ
三門
国宝に指定された、日本最大級の木造門です。高さ24m、横幅50m・屋根瓦約7万枚の規模と壮大さ。元和7年（1621年）、徳川2代将軍秀忠の命を受け建立されました。参拝者はその大きさに圧倒されます。通常内部は一般公開されていませんが、期間限定で内部公開されている時期もあるので、今後見えられるチャンスがあるかもしれません。
御影堂
法然上人の御影（みえい）を祀ることから、『御影堂』と呼ばれ、本堂、大殿とも呼ばれます。こちらも国宝に指定されています。寛永16年（1639年）に徳川3代将軍家光の命により建てられました。お念仏の根本道場として、多くの参拝者を受け入れてきており、堂内にはお念仏の声が響き渡ります。
方丈庭園
江戸時代初期に小堀遠州と縁のある僧玉淵によって作庭されたと言われる池泉庭園です。方丈の華麗な建築と背後の東山の景色が調和し、特に秋には松と紅葉のコントラストが見事な庭園です。春は方丈庭園入口の立派な枝垂れ桜が出迎えてくれます。2020年に国指定の名勝に登録されました。徳川将軍が訪れた時のために造られたとされる大方丈、隣に小方丈、歴代の徳川将軍の位牌を祀っている権現堂と3つの建物があります。
大方丈は書院作りの形式で、貴重な狩野派の襖絵（金碧障壁絵）で飾られています。
知恩院の基本データ
◆住所：京都府京都市東山区林下町400
◆電話：075-531-2111
◆拝観時間：【開門】9：00～16：00 【友禅苑】9：00～16：00 【方丈庭園】9：00～15：50
◆拝観料：【開門】無料 【友禅苑】大人300円 小人150円 【方丈庭園】大人400円 小人200円 【友禅苑・方丈庭園共通券】大人500円 小人250円
◆休日：無休
◆ライトアップ：あり
◆アクセス：
電車／東西線「東山駅」から徒歩8分
バス／市バス206系統「知恩院前」バス停から徒歩5分
◆駐車場：なし
◆公式サイト：https://www.chion-in.or.jp/
