高台寺の概要
臨済宗建仁寺派の寺院で、正式名は「高台寿聖禅寺」といいます。
ご本尊は釈迦如来。豊臣秀吉の妻、ねねが秀吉の菩提を弔うために慶長11年（1606年）に開創されました。
創建当初から残る貴重な建物である開山堂や、ねねが秀吉を偲びながら月を眺めたという観月台など、数々の重要文化財があります。
ねねと豊臣秀吉ゆかりの地で、安土桃山文化を鑑賞できることで有名です。
紅葉の名所として知られ、夜間拝観を京都で最初に行い始めた寺院と言われています。
夜間特別拝観では、毎年趣向を凝らしたライトアップで池に鏡のように映り込む紅葉が見事な景色です。
プロジェクトマッピングの演出も美しく、多くの拝観者が訪れます。
境内は桜、竹、百日紅、紅葉と1年を通して自然の美しさを感じることが出来ます。
本堂の方丈前庭「波心庭（はしんてい）」では春に見事な枝垂れ桜が咲き誇ります。
高台寺で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】★桜
【夏】百日紅、芙蓉
【秋】★紅葉、萩、芙蓉
【冬】椿
高台寺の見どころ
霊屋（おたまや）
重要文化財。秀吉とねねを祀られており、ねねが埋葬されています。
霊屋内陣の階段や屏風には高台寺蒔絵（まきえ）が施されており、漆工芸の代表的な加飾技法の一つで、黒と金の対比が際立つ豪華絢爛な安土桃山時代の芸能文化が表れています。
開山堂
重要文化財。開山堂の格子天井には、秀吉が使った御座船（貴人が乗るための豪華な船）の天井画があり、また彩色天井には、ねねの御所車の遺材が用いられています。
秀吉とねねとの絆の深さを窺い知ることができる貴重な建物です。
傘亭・時雨亭
重要文化財。利休好みの草庵のお茶室です。
傘亭は、内部の天井が竹で組まれ、唐傘を開いたかのような形をしているためこの名がつきました。
時雨亭は2階建ての珍しい構造になっています。
庭園
国指定の史跡・名勝。
小堀遠州作、枝垂れ桜と秋の七草の一つである萩の名所とされています。
石組みの素晴らしさは、安土桃山時代を代表する庭園として知られています。
竹林
傘亭・時雨亭の横に竹林が広がります。
参拝経路の終盤にあり、東山エリアでは貴重な竹林で、ライトアップの際には幻想的な世界が広がります。
高台寺の基本データ
◆住所：京都府京都市東山区高台寺下河原町526番地
◆電話：075-561-9966
◆拝観時間：9：00～17：30
◆拝観料：大人600円／中高生250円
◆休日：なし
◆ライトアップ：あり
◆アクセス：市バス「東山安井」から徒歩7分
◆駐車場：あり
◆公式サイト：https://www.kodaiji.com/
