南禅寺の概要
1291年に亀山法皇が無関普門禅師を迎えて建立した臨済宗南禅寺派の大本山。
本尊は釈迦如来です。1386年には足利義満によって「五山之上」に位置づけられて禅宗寺院のなかで別格の待遇を受けます。
応仁の乱によって伽藍の大半を焼失しますが、江戸時代初期に金地院崇伝の力によって復興し多くの堂塔を再建します。
現存する伽藍の大部分は江戸時代の復興期以降のものです。
境内には三門や方丈などの重厚な主要伽藍が立ち並ぶほか、天授庵や金地院などの塔頭も点在します。また明治時代に作られた水路閣もあるため見どころが非常に多いです。
春には桜、秋には紅葉の名所として知られており1年を通して楽しめる京都屈指の名所です。
南禅寺で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】桜
【夏】-
【秋】★紅葉、銀杏
【冬】-
南禅寺の見どころ
三門
南禅寺の正面に位置する大きな門で、知恩院三門、東本願寺御影堂門に並び京都三大門と称されています。
歌舞伎『楼門五三桐』にて、石川五右衛門が「絶景かな」という名台詞を発したのがここ南禅寺三門の楼閣上です。
急な階段を登りきると眼下には京都の街並みが広がります。
まさに叫びたくなるほどの絶景です。
水路閣
南禅寺境内に建設されたレンガ造りの水路橋です。
琵琶湖の水を京都市へ通すため明治時代に作られた琵琶湖疏水の一部ですが、現在ではアーチ型の橋脚が美しいため撮影スポットとしても人気が高いです。
近代の産業遺産としても価値が高く京都の歴史の深さを感じられるスポットです。
方丈庭園
国宝の南禅寺方丈には全部で7つの庭園が設けられています。
大方丈全面の庭園は江戸時代の小堀遠州の作と伝えられていて国の名勝に指定されています。
白砂の中に並べられた岩が川を渡る虎の親子に見えることから「虎の子渡し」と呼ばれており、枯山水の格調高い庭園として知られています。
方丈では抹茶を味わうこともできるので美しく庭園を眺めながら心を安らげるのもいいかもしれません。
南禅寺の基本データ
◆住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町
◆電話:075-771-0365
◆拝観時間:3月~11月 8:40~16:30/12~2月 8:40~17:00
※拝観受付は拝観終了時刻の20分前まで
◆休日:12月28日~31日
◆ライトアップ:なし
◆アクセス(京都駅から):
地下鉄東西線蹴上駅下車、徒歩10分
京都市バス5系統・岩倉行きで東天王町下車または南禅寺永観堂道下車、徒歩10分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://www.nanzenji.or.jp/