真如堂の概要
正式には真正極楽寺という天台宗の寺院で、真如堂はもともと本堂を指す呼び名でした。
永観2年(984年)に戒算が創建した後の正暦3年(992年)に、一条天皇の勅許を得て本堂が建立されたといわれています。
応仁の乱で焼失して以降は各地を転々とし、元禄6年(1693年)に現在の地に移りました。
境内には重要文化財に指定された本堂をはじめ、三門や三重塔など重厚で歴史情緒あふれる堂宇が立ち並びます。
現在では桜と紅葉の名所として、多くの参拝客が訪れます。
特に秋の紅葉は見事で、境内一面が赤く染まるような光景は壮観です。
ポスターにも起用されるほど人気の撮影スポットで、特に夕暮れと早朝の景色が美しく、撮影にもおすすめの時間帯です。
真如堂で楽しめる花
★は名所・特におすすめ
【春】桜
【夏】 –
【秋】★紅葉
【冬】 –
真如堂の見どころ
本堂
享保2年(1717年)に再建された建物で国指定重要文化財。
重厚な瓦葺きの建物で厳かな雰囲気が漂います。本尊の阿弥陀如来立像は円仁による作と伝えられていて重要文化財に指定されています。
平安時代中期の一木造りの量感の豊かな作風です。
通称「うなずきの弥陀」と呼ばれ、女人禁制の比叡山から女性も救うために東三条院の離宮に移された経緯から、女性を救済するといわれています。
三重塔
文化14年(1817年)に再建された塔で京都府指定文化財。
内部には入れませんが多宝塔を祀っており、高さ30メートルの大きな塔で真如堂を象徴する建物です。
風情ある雰囲気が魅力で新緑や紅葉、雪景色も美しい塔です。
鐘楼堂
元禄年間(1688年~1704年)に再建された建物で京都府指定文化財。
梵鐘は宝暦9年(1759年)に作製されたもので、太平洋戦争の際に金属類回収令によって国に回収されましたが戦後に戻されました。
回収された際には4か所の穴をあけられたものの、鐘の音には影響がなかったそうです。
鐘楼堂の周囲はやや奥まった場所にあるので、真如堂紅葉の穴場といえます。
真如堂の基本データ
◆住所:京都府京都市左京区浄土寺真如町82
◆電話:075-551-1234
◆拝観時間:9:00~16:00(受付終了は15:45)
◆拝観料:大人500円 中学生400円
※特別拝観の期間は大人1,000円、中学生900円
◆休日:不定休
◆ライトアップ:なし
◆アクセス:京都バス5系統岩倉行きで錦林車庫前下車、徒歩8分
◆駐車場:なし
◆公式サイト:https://shin-nyo-do.jp/