洛東の寺社

青蓮院 shorenin

青蓮院 門m

青蓮院の概要

青蓮院 枝垂れ桜

 

天台宗の寺院で、ご本尊は熾盛光如来(しじょうこうにょらい)です。
青蓮院は主に青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)と称されます。
門跡寺院とは皇族や摂関家の子弟が入寺する寺院のことであり、格式ある寺院であることを意味します。
江戸時代には、仮御所になった事もあるため「粟田御所」とも呼ばれ、境内全域が国指定の史跡となっています。

青蓮院 庭

 

三千院、妙法院と並び、天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡の一つとして古くから知られており、現在は天台宗の京都五箇室門跡の一つに数えられています。
格式高く、由緒正しく受け継がれてきた歴史ある寺院です。
青蓮院の庭園は、室町時代の相阿弥(そうあみ)の作と伝えられ、粟田山を借景にした趣ある池泉回遊式の庭園です。
また、ツツジが美しいことでも知られ、キリシマツツジ、ヒラドツツジなどの種類が鮮やかに境内を彩ります。青もみじがツツジの色をより際立たせます。

 

青蓮院で楽しめる花

【春】桜、★ツツジ
【夏】★ツツジ、青紅葉
【秋】★紅葉
【冬】 –

青蓮院 紅葉

 

青蓮院の見どころ

青不動尊

激しく燃える焔(ほのお)を背にした青不動明王が、茶褐色の画絹に描かれた国宝「絹本着色青不動明王二童子像」。
迫力ある画像は日本三不動画の一つとして平安時代から篤く信仰されています。
美術的観点からも、非常に貴重なもので、当時の最高レベルの絵法師によって描かれた礼拝画像であるといえます。
不動明王は、険しい怒りの表情と、揺るぎない心で、災難や煩悩に立ち向かい人を正しい道へ導きます。
不動明王は5色に配らせられる事があり、青色の不動明王は、その中で最上位、中心を意味し「不動明王中の不動明王」とされとています。

青にちなんでライトアップもブルーの光で彩られます。

青蓮院ライトアップ

 

庭園

青蓮院 霧島の庭

 

青蓮院の庭園は、室町時代の相阿弥の庭園に加えて、江戸時代の小堀遠州作の「霧島の庭」があり、違う時代の庭園を一度に楽しむことが出来ます。
秋になると紅葉で華やかに彩られ、華頂殿から眺める秋の庭園は見事な景色です。
「霧島の庭」では5月上旬からツツジが鮮やかに咲き誇り、初夏の見どころとなります。

 

元三大師

元三大氏はおみくじの開祖とされ、青蓮院の北東にある尊勝院のご本尊として祀られています。
天台宗の最高位、第18代天台座主で「観音様の化身」として崇められ、厄除けの「角大師」や「豆大師」として広く信仰されてきました。
小さなお堂ですが、古式の上質な建物で、本堂が建つ高台からの景色が素晴らしいです。

 

青蓮院の基本データ

◆住所:京都府京都市東山区栗田口三条坊町69-1
◆電話番号:075-561-2345
◆拝観時間:9:00~17:00
◆拝観料:大人500円 中高生400円 小学生 200円
◆休日:無休
◆ライトアップ:あり
◆アクセス:地下鉄東西線「東山駅」徒歩5分/京都市営バス5.46.100系統「神宮道」下車徒歩3分/門山公園から徒歩10分 知恩院北隣
◆駐車場:あり
◆公式サイト:http://www.shorenin.com/