洛南の寺社

泉涌寺 sennyuji

泉涌寺の概要

真言宗泉涌寺派の総本山の寺院で、空海が草庵を結んだことに由来を持つといわれています。
嘉禄2年(1226年)に俊芿が再建した際に聖泉が湧いたことから泉涌寺と改められました。
応仁の乱によって焼失したのちに再興され、豊臣秀吉や徳川家康に寺領を認められました。
特に江戸時代以降は皇室との結びつきを強め、歴代の天皇や皇后の葬儀を執り行ってきました。
皇室の菩提寺として皇室との関わりが非常に深いことから「御寺(みてら)」と呼ばれていて、境内には鎌倉時代や江戸時代の天皇陵があり、霊明殿には皇族の位牌が安置されています。
また、知る人ぞ知る紅葉の名所として知られていて、秋には美しい光景を楽しめます。
塔頭の雲龍院では紅葉期の夜間特別拝観が実施されています。

 

泉涌寺で楽しめる花

★は名所・特におすすめ

【春】 –
【夏】 –
【秋】★紅葉、嵯峨菊
【冬】 –

 

泉涌寺の見どころ

仏殿

寛文8年(1668年)に徳川家綱の援助で再建した建物で、現在は国の重要文化財。
禅宗様の重厚なたたずまいの建物で、内部には運慶作と伝わる三世三尊仏が安置されています。

御座所

文化15年(1818年)に建立された京都御所の御里御殿を明治時代に移築した建物。
天皇や皇后の休息所である玉座の間をはじめ多数の部屋があり、宮廷文化の一端をうかがえます。
また、御座所の東側に面して池泉回遊式庭園である「御座所庭園」が設けられています。
御座所が移築された時期に作庭されたもので、東山を借景としたコンパクトながら格調高い庭園です。

 

泉涌寺の隣にある別院「雲龍院」は美しい庭園をはじめとして悟りの窓と迷いの窓、色紙の窓など見どころがたくさんあり、おすすめです。

雲龍院 庭1
雲龍院(泉涌寺) unryuin(sennyuji)雲龍院の概要 応安5年(1372年)に、後光厳天皇の勅願によって創建された泉涌寺の別院。 泉涌寺の塔頭の中でも特に皇...

 

泉涌寺の基本データ

◆住所:京都市東山区泉涌寺山内町27
◆電話:075-561-1551
◆拝観時:3~11月 9:00~16:30 / 12~2月 9:00~16:00
◆拝観料:大人500円 小中学生300円 特別拝観300円
◆休日:あり(法要による休日あり)
◆ライトアップ:あり(雲龍院)
◆アクセス:市バス208系統で「泉涌寺道」下車、徒歩15分/JR奈良線で「東福寺駅」下車、徒歩20分
◆駐車場:あり
◆公式サイト:https://mitera.org/