藤袴

藤袴を楽しめる京都の寺社

藤袴169

藤袴が楽しめる寺社一覧

★は名所・特におすすめ

【洛中】★梨木神社 ★行願寺 革堂(外部サイト)
【洛西】★大原野神社 善峯寺

 

藤袴について

秋の七草の1つで、万葉集の時代から日本人に親しまれてきました。
キク科ヒヨドリバナ属の多年草植物で、夏の終わりから秋にかけて開花します。
小さな花が集合していて、その細かな花が開くと白いほわほわな糸のような花びらが出てきて、羽毛のようにふわっと優しい雰囲気になります。
花の色が藤色を帯び、花弁の形が袴のようである事から、藤袴(ふじばかま)と名付けられました。

中国が原産で、日本では、関東から主に西の地域に自生しています。日当たりの良い湿った河原の堤防や、草地に自生しています。
地下茎が伸びることで広がっていき、繁殖力があるため通常自生地では密生して群生します。
現在日本では自生に適した環境が少なくなってしまったため、絶滅危惧種となっています。

万葉集で、藤袴は1首のみにしか登場しませんが、平安時代に入り古今和歌集から多く読まれるようになります。
源氏物語では、第30帖に夕霧が玉鬘に藤袴を差し出し、詠んだ歌に因んだ「藤袴」という巻があります。
藤袴は、ほのかに桜餅のような香りがするため、平安時代の女性は、干した茎や葉っぱを水につけて髪を洗いました。
また、防虫剤、芳香剤、お茶などにも利用されています。
薬草としても使われ、刻んで干したものが「蘭草」と呼ばれます。
肩こり、疲労回復、冷え性などには、入浴時に湯船に蘭草を入れることで効果が期待出来ると言われ、当時の人々の生活に欠かせない存在でした。

◆藤袴の見頃の時期 8月〜9月

◆藤袴の花言葉 躊躇、ためらい、あの日を思い出す