藤の花を楽しめる京都の寺社

藤

藤が楽しめる寺社一覧

【洛西】梅宮大社 大原野神社 龍安寺
【洛南】★平等院 勧修寺 城南宮

 

藤とは

マメ科フジ属のつる性の落葉木本で、日本の固有種です。
長い穂のような形の花が、垂れ下がるように咲き、風情ある姿が藤の魅力です。
つる性の植物は、木に巻き付いて登っていき、木全体へ広がっていきます。
生長すると幹は太くなり木質化(根元や枝が、茶色く固くなって木のようになっている状態)します。
直射日光が当たる場所を好む好日性植物でもあります。
花房の長さは20cmから1mにも及び、色は紫色が一般的ですが、白やピンクもあり、滝のように降り注ぐ藤の花の景色は幻想的です。

藤の淡い青みのある上品な紫色は、花の名をそのままとって「藤色」と呼ばれます。
古くから日本の伝統色として浸透しており、平安時代から愛されてきました。
万葉集や枕草子、源氏物語でも藤の花は登場しており、日本の歴史との関わりがとても深い花と言えます。
女性を象徴する花として表現される事が多く、藤の花房を振袖姿の女性とか重ねたり、女性の美しさを藤の花で例えられたりされてきました。

藤の花は、上の方についている花から咲いていくので、花房の下の方の花が咲く頃には、上の花が萎み始めます。
上の方のお花が咲いて、下のお花が蕾くらいの状態が見頃になります。
風の強い日は花が散りやすいので、天候に気をつけて早めに見に行くことがおすすめです。

日本各地に藤の名所がありますが、京都以外だと埼玉県春日部市の藤花園では、樹齢1,200年の藤の巨木があり、特別天然記念物に指定されています。
また、あしかがフラワーパークは紫色の藤はもちろん、白、珍しい黄花の藤が豪華に咲き誇ります。

◆藤の花の見頃の時期 4月〜5月

◆藤の花の花言葉 決して離れない、恋に酔う、優しさ、歓迎