梅を楽しめる京都の寺社

梅169

梅が楽しめる寺社一覧

★は名所・特におすすめ

【洛北】実光院
【洛中】★北野天満宮 下鴨神社 二条城
【洛西】★梅宮大社
【洛南】★城南宮 勧修寺 隋心院 神蔵寺

 

梅とは

梅は日本の文化との関わりが深い歴史ある樹木で、バラ科サクラ属の落葉高木で、中国原産です。
日本では全国で栽培されており、あまり土質を選ばない性質で、栽培品種は約300あまりと言われます。
日本に中国からどのように渡ったのかは諸説あり、弥生時代に朝鮮半島を経て入ってきたという説や、遣隋使が日本に持ち込んだという説があります。
現在、花見といえば桜ですが、奈良時代に貴族が花見をはじめた頃、その対象は梅であったと言います。
庭に植えられていた梅が愛でられ、万葉集の頃は、白梅が、平安時代になると紅梅が好まれたと言います。
6月の「梅雨」。この字の由来は、梅の木に実がなる頃、雨が多くなる事からこの時期は梅雨と表現されるようになったと言われます。
また「梅」の字に母の字が含まれていますが、中国では、つわりの時に梅の実を食べる習慣があった事からと言われ、歴史や風土に梅が馴染み深いものだということを物語っています。

梅と菅原道真

梅は平安時代、学問の神様で知られる菅原道真が、梅をこよなく愛した事で有名です。
道真の死後に作られた天満宮で、梅はシンボルとして神紋に用いられています。
家紋としては、奈良時代から用いられ始めたと言います。
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
菅原道真が理不尽にも、京都から九州の太宰府に左遷されるときに、愛でていた梅の花との別れを惜しんで詠んだ歌です。
後に、この梅の花が道真を追って太宰府に飛んできた「飛梅伝説」があります。

「桜伐る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」

「桜伐る(切る)馬鹿、梅伐らぬ(切らぬ)馬鹿」という有名な言葉があります。
これは、桜と梅の特徴を対比してます。
桜は剪定のため枝を切ってしまうと、そこから雑菌が入りやすいため腐敗しやすくなります。
逆に梅の場合は剪定に強く、しっかり切らないと枝が伸び、樹形のバランスが悪くなり、さらには実の付きも悪くなると言われています。
それを表現した言葉で、「それぞれ個性や適性を見極めて対応することが大切」という意味です。

◆梅の見頃の時期 1月〜3月

◆梅の花言葉 高潔、気品、忍耐、忠実