菊を楽しめる京都の寺社

菊が楽しめる寺社一覧

★は名所・特におすすめ

【洛北】貴船神社(貴船菊) 詩仙堂(秋明菊)
【洛東】真如堂
【洛中】西本願寺(献菊展)
【洛西】常寂光寺(秋明菊)  ★祇王寺(嵯峨菊、菊) 二尊院(嵯峨菊) ★善峯寺(秋明菊) 法金剛院(嵯峨菊) ★大覚寺(嵯峨菊展)
【洛南】泉涌寺(献菊展) 雲龍院(南禅寺)

 

菊とは

菊は、皇室の家紋として有名で、日本の国花であり日本の秋を象徴する花です。
キク科キク属の植物で、薬草や観賞用植物として中国から平安時代に伝来しました。東洋で最古の観賞植物と言われています。
日本では、江戸時代に品種改良が盛んに行われるようになりました。
観賞園芸的(趣味用)には和菊、生産園芸的(販売用)には洋菊が中心に栽培されています。花の生産量としては、バラ、カーネーションとともに生産量の高い花となっています。

秋明菊(しゅうめいぎく)

菊の字が入る植物として秋明菊(しゅうめいぎく)があり、同じ秋の時期に花を咲かせます。
名前に菊と入りますが、こちらは菊とは異なるキンポウゲ科の植物で、アネモネなどの仲間になります。
ひょろりと細い茎を伸ばし、風に揺れるような柔らかい花びらで、花形は菊と似ています。
名前の由来は、秋に菊に似た花を咲かせる事から名付けられたと言われています。

秋明菊2

 

嵯峨菊(さがぎく)

古典菊の一種とされる嵯峨菊(さがぎく)は、京都の嵯峨が由来となっており、嵯峨天皇がこの菊を好まれたという歴史があります。
小菊のタイプで、大覚寺にて品種改良され、継承されてきた日本三大名菊の一つです。繊細で、凛々しく、和の趣を感じる菊です。

嵯峨菊

 

「菊」は皇室の家紋

鎌倉時代、後鳥羽上皇が身の回りのものに菊を施したことにより、天皇及び、皇室の紋となったと言われています。
また、その頃から蒔絵や衣装の模様に使われることが流行り、物品への意匠として用いられることも多かったと言います。

菊の行事として「重陽の節句」があります。
中国から伝わった五節句の1つで、9月9日に菊を飾る事から「菊の節句」とも言われます。
菊には「仙堺に咲く霊薬」として、邪気を払い長寿の効能があると信じられていました。
重陽の節句は健康、不老長寿を願い、菊を飾り、お酒に菊を浮かべた菊酒を楽しみながら過ごします。

◆菊の見頃の時期 9月〜11月

◆菊の花言葉 高貴、高尚